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騎手コラム

過去10年・トレンドジャッジ

1400m以下しか使っていない馬はまず勝てない。良くて2,3着までだ。反対にマイルを超える距離しか経験がない馬は、トールポピーやソウルスターリングが勝っているようにあまり気にしなくていいだろう。

特定のステップレースが有利になる傾向もないが、アルテミスS連対馬は目下3年連続で連対している。また近年はファンタジーS組の苦戦が目立つ。特にスローペースで上がりだけ速かった年は厳しい傾向。

血統的には瞬発力よりも、持続力、馬力を強く持っている馬が好走し易い。ディープインパクト産駒は1勝のみ、2着も1回だけ。ハーツクライ、ダイワメジャー、ステイゴールド産駒に適性のあるレースだ。

1400m以下のみの経験だと苦戦傾向
アルテミスS連対馬は3年連続で連対
持続力、馬力寄りの血統が優勢

過去10年・連対馬血統

年月日 馬場状態 馬名 種牡馬 母父馬
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1
2
1
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1
2
1
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今年のポイントは?

1800mで2戦2勝、ロックディスタウンのマイル適性。マイルで2戦2勝のラッキーライラックとどちらを上に見るか。

1400m以下しか経験がない馬が多く出てきそう。そこから複穴に値する馬が選べるかどうか。

騎手を巡る綱引きにも注目。結果的に手替わりとなる場合は、2歳牝馬だけにやはり一枚引いた方がいいだろう。

有力馬・血統MMチャート

ロックディスタウン 9点

(牝2、美浦・二ノ宮厩舎)


負かしてきた馬たちの次走以降の成績もよく、レベルの高い走りで連勝。マイル適性については、父オルフェーヴルがこのレースと相性の良いステイゴールド産駒だし、姉がキャットコイン、近親にゼンノロブロイがいるのでさほど心配は要らない。瞬発力よりパワーに優れていて、このレースの特性には合っている。

ラッキーライラック 8点

(牝2、栗東・松永幹厩舎)


同じオルフェーヴル産駒でも、こちらは母方がスピード系で軽い切れを武器とする。母の父フラワーアレイはトーセンラーの半兄で、種牡馬としてアイルハヴアナザーを出している。さらにラッキーライラックの一族にはミッキーアイルやアエロリットがおり、こちらはスタミナやパワーでロックには見劣る背景がある。1点引いた。

リリーノーブル 7点

(牝2、栗東・藤岡健厩舎)


父ルーラーシップの産駒からは、まだ牝馬での成功例が出ていないのだが、母の父クロフネの産駒には、芝では圧倒的に牝馬に出世例が多く、さらに仕上がりも早い。加えて準在来のような古めの牝系で、根性はある。2強にはさすがに見劣るが、馬券対象の資格は十分だ。気になるのはローテ。この10年、中1週が馬券になった例はない。

ベルーガ 7点

(牝2、栗東・中内田厩舎)


【最終追い切り後に骨折が判明】ケイティーズ一族で、近親にヒシアマゾン、アドマイヤムーン、スリープレスナイトらがいる名門。新馬戦、ファンタジーSと、ケタ外れの末脚で、この一族らしい爆発力は印象付けた。7点に留めたのは、1400m以下の経験しかないことと、父キンシャサノキセキの産駒も短距離指向が強いこと。2歳牝馬限定なら大きな割り引きではないが、それでもやはり大きな点は付けづらい。

マウレア 6点

(牝2、美浦・手塚厩舎)


こちらは全姉にアユサン。血統面は問題ないのだが、ただスローからの高速上がりでの経験しかなく、2勝のタイムがともに1分37秒台。試金石の意味合いが他馬以上に強くなる。個人的には3着候補の一角までとみるが。

伏兵馬・血統MMチャート

サヤカチャン 5点

(牝2、栗東・田所秀厩舎)


アルテミスSではアッと言わせた粘りこみ。ただ自分のペースで行ければしぶといことは示したものの、展開に恵まれた面は否めない。今回は同型の強力馬多く、楽な競馬はできないだろう。

ラテュロス 7点

(牝2、栗東・高野厩舎)


秋山騎手が中山遠征を予定していて乗ってこない点は少し割り引きだが、抽選を通れば穴っぽい馬としてはこれか。ディープインパクトと相性の良いデピュティミニスター系との配合、またノーザンダンサーの5×5×5以外はクロスを全く持たない非主流系を固めた母の配合といい、タフさとパワーは保証できる。

ソシアルクラブ 8点

(牝2、栗東・池添学厩舎)


キャリア1戦は気になるが、抽選を通ればやはりブエナビスタの初子というこの馬への期待はかかる。勝ち時計自体は地味だが、勝ち方は初戦としては操縦性が高く、母譲りの爆発力があった。馬券には組み込んでおきたい。

マドモアゼル 7点

(牝2、美浦・斎藤誠厩舎)


こちらは出走を確定させている賞金持ちからの穴馬。穴種牡馬ブラックタイドの産駒で、ヌレイエフ×デインヒル×ミスワキと重なっている母との配合はなかなかのスケール。馬込みにも怯まないし、混戦に強そう。

阪神ジュベナイルフィリーズ

枠順で極端なところに入らないという条件は付けるにせよ、あくまでこのレースにおいてではあるが、ロックディスタウン>ラッキーライラックの評価としたい。穴として面白いのはラテュロスとマドモアゼルとみる。リリーノーブルには不安点もあり、アタマなしの買い方も一考できる。
※上記はあくまでも水曜時点の見解。枠順はもちろん直前の馬場傾向なども踏まえた最終結論は、レース前夜に【血統トレジャーハンティング】にて公開します。

レース前日20時頃の公開をお楽しみに!