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水上学の血統プロファイリング

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過去10年・トレンドジャッジ

基本的には桜花賞組が優勢なレース。桜花賞の着順はあまり関係がない。
フローラS組は、桜花賞馬が不在か、あるいは桜花賞馬に短距離実績が多いとか、フロック視されている、世代レベルの低さが確立しているなどの年に連対を果たすことが多い。なおフローラSからの場合は、3着以下だった馬では厳しい。

桜花賞の上がり最速馬が出走した際は【3-1-0-5】。連対した4頭は全て桜花賞4着以内だった。今年の上がり最速はアーモンドアイ。なお去年は人気薄ディアドラがアタマ差4着。
フローラSの上がり最速馬は【0-3-1-3】で勝てていないが、馬券には要マーク。去年はモズカッチャンが2着。今年はもちろんサトノワルキューレ。

前走からの乗り替わりとなっていた馬は1勝のみ。連対も3回しかない。

血統的には、母方にダンチヒ系、ヌレイエフ系を有する馬の好走が多い。また母方の血統は欧州タイプであることが望ましい。

過去10年・連対馬血統

今年のポイントは?

桜花賞組の距離適性をどう評価するか。

水曜現在で土曜に少しの雨、日曜は曇り時々晴となっており道悪の心配はなさそう。ただ高速馬場が維持されるかどうか。

有力馬・血統MMチャート

アーモンドアイ 9点

(牝3、美浦・国枝厩舎)


桜花賞でメンバー強化にも時計にも対応。しかも完璧な競馬をしていたラッキーライラックを差して突き放すという強い競馬。完成度という点では、古い話だがメジロラモーヌを彷彿とさせた。
父ロードカナロアは自身の成績から距離を不安視されるが、血統組成はこの距離がベストではないまでも不安は少ない。また母フサイチパンドラはオークス2着馬である。さらに母方にヌレイエフが入っている。牝系は世界的良血。
唯一の不安は、これまでたっぷり間隔を空けて使われてきたこと。中5週がどうかだが、輸送がない分で相殺できるか。死角はほとんど見当たらない。

ラッキーライラック 8点

(牝3、栗東・松永幹厩舎)


父オルフェーヴルについては今更解説の用なし。また半姉ラルクは先日2400mを快勝している。距離不安はほとんどないが、問題は母方のダート色がとても濃いこと。母父はフォーティナイナー系、そこにシアトルスルーやアリダーが掛かっている。高速馬場への対応力はあるとは思うが、切れ勝負になりやすいオークスではマイナスに出る可能性がある。その点でアーモンドアイより1点引いた。一族にはハーツクライ、ミッキーアイルらがおり、スケールの大きな配合である。

サトノワルキューレ 7点

(牝3、栗東・角居厩舎)


ディープに母はブラジル牝系の南アフリカ牝馬という変わった配合。母の父ロワノルマンはレイズアネイティブの傍系でミスプロを経由しない。おそらく軽い芝にも強く、急坂のない東京もベスト。気になるのはこれまでのレース内容。前走の切れ味は鮮やかだったが、普通はあの位置では、前に行った馬のレベルがソコソコなら届かずの3,4着といったあたり。届いたのは前に行った馬が弱すぎたのだとみる。
今回はラッキーライラック、リリーノーブル、オールフォーラヴなどが先行好位におり、出遅れからの後方待機、直線一気では突き抜けるまではどうか。馬体重が減り続けており、中3週で再度の長距離輸送も懸念される。

リリーノーブル 6点

(牝3、栗東・藤岡健厩舎)


ラッキーライラックと3度戦って完敗。おそらく逆転は厳しいのではないか。となれば、連対の可能性はかなり低いとみる。3着固定という手もあるかもしれない。血統的には、距離不安はないのだが、オークス向きの切れ、そして高速馬場への対応も苦手。もし予報が外れてかなり雨が降れば浮上すると思うが……。

伏兵馬・血統MMチャート

オールフォーラヴ 6点

(牝3、栗東・中内田厩舎)


母レディアルバロ―ザに一抹の距離不安。また、ここへ出るために前走目イチで勝たなければいけなかったことから、上積みも厳しい。忘れな草賞の弱メン相手の辛勝を、お釣りを残したからとみる向きもあるかもしれないが、レースの印象、騎手のコメントからは勝ちに行っての内容と判断する。どちらかというと晩成タイプで、今回は苦戦か。

カンタービレ 7点

(牝3、栗東・角居厩舎)


ローテーション的には間隔が空きすぎているが、早くから直行を宣言しており、公表されている馬体重減の体質ということ以外にも、おそらくハッキリしたビジョンがあるのだろう。母方が欧州血統という意味では、今回のメンバー中では一番だ。母の父ガリレオの重さを、母の母方の血統で巧く中和させている。距離不安はないが、切れ勝負では厳しい。ハイペースになって上がりが掛かるか、道悪になるかすれば面白い存在。ひと昔前のオークスなら……といった印象で、一応の押さえ程度には。

トーセンブレス 6点

(牝3、美浦・加藤征厩舎)


こちらも母方の欧州色が濃い。ただ、ファルブラヴ×タヤスブルームという母の配合は、いかにもマイルから千八での切れ者で、スローでも2400の追走から同じ脚を使えるかとなると疑問。高速馬場への対応力もイマイチだろう。余裕があれば押さえる程度か。

マウレア 6点

(牝3、美浦・手塚厩舎)


ディープインパクト×ストームキャットには成功例が多く、ダービーでも好成績の配合のように、コース適性はある。だが、この馬の場合、今年に入ってからのレース数が問題で、さすがに上がり目に乏しい。全姉アユサンがオークスも4着に健闘していたが、当時よりも今年はメンバーレベルも高い。掲示板があれば大健闘か。

レッドサクヤ 7点

(牝3、栗東・藤原英厩舎)


母の母父フォーティナイナーが邪魔ではあるが、母父がデインヒルで、しかも母の母にはニジンスキーも入っているという欧州色濃い血統の母を持つ。これは高ポイントだ。さらにデインヒルはオークスと相性の良い、「母に入ったダンチヒ系」。高速馬場も向く配合で、絶対的な能力は足らないが、血統傾向だけを見れば穴の資格がある。3着穴に忍ばせたい。なお雨は苦手だろう。

パイオニアバイオ 5点

(牝3、美浦・牧厩舎)


近親にレインボーラインがいるという勢いの出てきた牝系だが、ルーラーシップ産駒で母アニメイトバイオとなると、スピードと切れが足らなすぎる。良馬場ではキツイだろう。母がアパパネとサンテミリオンが同着で制した、大雨の中のオークスで4着となったように、唯一、予報が大きく外れてかなり雨が降った時、あるいは超ハイペースになった時に望みが出てくる。ただし、将来性は高い馬。

オークス

高速馬場であっても、多少降っても、アーモンドアイの優位は揺るがないだろう。何かあるとしたら、1枠1番か大外18番に入るとか、大幅体重減のケースくらいか。
やはり相手筆頭はラッキーライラックとみる。一応の序列はアーモンド→ラッキー→サトノだが、アーモンド以外は崩れても驚けない。その場合割って入る可能性が残されているのは、リリーノーブル、カンタービレあたりか。なお3着穴はあり得るレースで、3列目には思い切った狙いや薄めに手広く買うこともも可能、その場合はレッドサクヤを入れておきたい。
※上記はあくまでも水曜時点の見解。枠順はもちろん直前の馬場傾向なども踏まえた最終結論は、レース前夜に【血統トレジャーハンティング】にて公開します。


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