平林雅芳の目

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土曜京都11R
京阪杯(G1)
芝1200m
勝ちタイム1.08.1

勝ち馬ウエスタンダンサー(牝4、栗東・崎山厩舎)

■快進撃は続く。好位から差してきたウエスタンダンサーだ。

結局逃げたのが、最内枠のウエスタンビーナス
前半34.2であるから、そんなに暴ペースといったわけではない。 しかし2F目から10秒台を3ハロンも続けての先行では、終いに来て脚がなくなるのは仕方あるまい。
後1Fで後続を離したかのように2番手ビービーガルダンとの差を開いたが、そこから急に脚色が落ちた。
スプリングソングが出るのかといった瞬間に、外からウエスタンダンサーがシュンと抜け出た。
そしてウエスタンビーナススプリングソングとの間を、後から眼の覚めるような脚で襲いかかってきていたのがファリダットである。
3角では最内のラチ沿いといいながらも、ポジションはブービーに近いところ。
とても届くような位置には思えなかったのだが、4角でも最内、後1Fから少し外目に出して、前を行くウエスタンビーナススプリングソングの狭い間を縫って出てきた。
その前はウエスタンダンサーが一足お先にゴールへ入ろうとしていた瞬間で、さすがに先頭までは踊り出れなかったが、やはり母ゆずりのスピードと切れは健在。
今後も短距離路線では面白い馬になりそうだ。

勝ったウエスタンダンサーは、7月の小倉戦から僅か4ケ月足らずで4勝。
1000万、1600万の芝を連勝して、前走はスプリングソングに届かなかったが、オープンでも十分に通用の脚勢を見せていた。
今回はキッチリとスプリングソングを差し切っての勝利で重賞初制覇となった。
元々、坂路のケイコでは、追い切りの度に一番時計を出すほどの坂路巧者。
ケイコ快走の馬が、そのまま実戦でも能力を全開したものである。
まだまだこの先もありそうな馬で、これからも短距離路線でうるさい馬となるだろう。
ビービーガルダンは、さすがに夏の勢いはなかった。
ビッシリと使ってきてはいたが、ズーッと長い好調期間だったがレースが開いた、今回はそうはいかなかったのかも知れない。
でも、次に間隔が短く出てきたらやはり上昇の余地は十分にあるだろう・・・。