【札幌記念】好調ゴールドシップ「自分から走ろうとしていた」

20日、札幌記念(G2)の追い切りが函館競馬場にて行われた。ゴールドシップ(牡5、栗東・須貝尚厩舎)は2週連続で横山典弘騎手が手綱を執って、ウッドコースを単走での追い切り。鞍上の手が動くことはなく、馬なりでの最終調整だったが、伸び伸びとした走りを披露。5F69.0-53.9-39.7-13.1秒をマークし、態勢が整っていることをアピールした。

「雰囲気は凄く良かったみたいですし、時計も先週より出ていましたね。重心も低い走りになってきたようです。しっかりとした状態で送り出せそうですよ」と北村浩平調教助手は明言する。
その好調を裏付ける証拠に、「角馬場で輪乗りをしてからキャンターに下ろすのですが、最初の1、2分は落ち着いていたところ、5分くらい経つと"早く走りたい、キャンターしたい"という風に気持ちが高ぶってきて、良い感じのテンションになりました。自分から走ろうとしていましたね」とジャッジ。デビュー時からゴールドシップの調教を手掛け、パートナーを知り尽くしてきた北村助手は、好調のサインに太鼓判を押した。

凱旋門賞の叩き台として、3年ぶりの札幌競馬での出走となるが、週末は雨天も予想される。「ノリさん(横山典弘騎手)も言っていましたが、コーナーでトモが流れることがあるみたいなので、それを考えると緩い馬場でもっと滑ってしまうよりかは、パンパンでかつ力のいる洋芝は持ってこいだなと。小回りなので、余計に晴れている方が良いのではないかと思います」と北村助手は明かす。

稍重発表の皐月賞、良馬場の宝塚記念など、発表以上に重いとされてきた馬場をこなしてきたゴールドシップにとって、意外なウィークポイントも飛び出たが、洋芝オンリーの北海道では3戦2勝、オール連対と舞台としては最適といえるだろう。初対戦のハープスターなど、G2ながら相手は強力だが、世界を目指す上で貫禄をみせつけたい一戦。黄金船の世界への航海はいよいよカウントダウンを迎えている。

ラブイズブーシェ

8/21(木)、札幌競馬場に到着したゴールドシップ