【神戸新聞杯】1週前 サトノアラジン豪快11秒7も「折り合いが大事」

18日、神戸新聞杯(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。サトノアラジン浜中俊騎手が騎乗し、CWコースでサトノノブレス、トーセンレーヴとの豪華併せ馬。サトノノブレスが先行し、速いラップを刻むも、馬なりながらグイグイと脚を伸ばし、最後は先着。6F80.6-64.4-49.8-36.5-11.7秒と好時計を叩き出しただけでなく、ラストは極上のキレ味を披露した。

その追い切りとは裏腹に、「前走以来、初めて跨りましたが、変わりなく順調そうですね。完成するのはまだ先かもしれませんが、能力は感じます」と浜中騎手は控えめなコメント。本格化はまだ先、と言わんばかりに慎重な姿勢を崩さなかった。

続けて「広いコースになるのはプラスでしょう。あとは折り合い。距離が長くなるので、そこが一番大事。リラックスさせながら競馬をしたいです」と締めくくった鞍上。控えめなジャッジの背景に、距離延長への懸念をのぞかせた。新馬から「大器」の評判を集めながらも、2勝目を挙げるまでに苦難の道を歩んできたサトノアラジン。重賞の舞台でリベンジを果たせるか。真価を問われる秋初戦へ挑む。