新女王サンビスタに陣営も最敬礼「ここまで力をつけるとは…」

11月3日(祝・月)、盛岡競馬場で行われたダートの祭典 第4回 JBCレディスクラシック(Jpn1)(3歳上牝 定量 1着賞金4100万円 ダート1800m)は、岩田康誠騎手騎乗の2番人気・サンビスタ(牝5、栗東・角居厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:49.3(重)のレコード。

2着には1馬身1/4差で3番人気・トロワボヌール(牝4、美浦・畠山吉厩舎)、3着には半馬身差で1番人気・ワイルドフラッパー(牝5、栗東・松田国厩舎)が続いた。

圧倒的人気のワイルドフラッパーが、序盤から行きっぷりの悪さをみせるのを尻目に、ピタリと折り合い、先頭集団の後方に待機。向こう正面で挽回をしようとライバルがマクって行くものの、慌てず動じず、仕掛けのタイミングを窺う。ラストは先に先頭へ踊り出たワイルドフラッパーを目標に、図ったように差し切りを決める競馬。1番人気のお株を奪う堂々たるレース運びをみせた。

「いいレースが出来ましたね。前を見ながら上手く後ろにつけることができました。前走はゲートが悪かったですからね」と岩田康誠騎手は思惑どおりのレース運びを冷静に振り返れば、角居勝彦調教師も「ワイルド(フラッパー)に勝つにはこれしかない、という競馬。(レースプランに関しては)指示も出していなかったですし、直線半ばでは勝利を確信できました」と人馬を賞賛。ジョッキー、トレーナーともに申し分ないレースだったことを感じさせた。

オープン入りは今年2月のこと。そこから交流路線に矛先を向けると、③②①②着と着実なステップを踏み、ダートの牝馬No.1界の座に。「当初はここまで力をつけるとは思っていませんでした。競馬を使うごとに、心身の成長を見せてくれました」と角居師が明かせば、「北海道で乗せてもらった時は、少し硬さも感じられましたが、段々と柔らかさが出てきましたね」とジョッキーも変化を感じとっていた。

完成期を迎えた5歳牝馬の今後の道筋は、トレーナーが「牝馬は交流レースが充実していますから」と示唆したように、12月3日(水)のクイーン賞(Jpn3)となる見込み。頂点を極め、今後は受けて立つ立場で、ダートグレード路線を歩んでいく。

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サンビスタ
(牝5、栗東・角居厩舎)
父:スズカマンボ
母:ホワイトカーニバル
母父:ミシル
通算成績:18戦7勝
(うち地方成績:4戦2勝)
重賞勝利:
14年JBCレディスC(Jpn1)
14年ブリーダーズゴールド(Jpn3)

サンビスタ