【マイルCS】ミッキーアイルは自然体で「この馬らしい走りを」

19日、マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ミッキーアイル(牡3、栗東・音無厩舎)は浜中俊騎手を背に坂路での最終調整。調教駆けするこの馬らしく、4F51.2-37.3-24.4-12.4秒を馬なりで記録している。

1週前の坂路でよもやの放馬。カラ馬とはいえ4F49秒8の猛時計を叩き出し、その調整過程が心配されたが、今日は鞍上との呼吸もピタリ。「“最初の1ハロンをなるべく抑えて、ラストは反応をチェックしておいて欲しい”という、いつも通りの調教ですね。良い調教だったと思います」と主戦も合格点を与えた。

3歳マイル王のタイトルを引っさげて挑んだ安田記念は16着大敗に終わるも、不良馬場の影響をモロに受けた格好。仕切り直しとなった秋緒戦のスワンSは古馬の猛追を凌いで勝利を収めているように、今回も自慢のスピードをフルに生かしたいところだ。

「やはり天気の良い馬場でやりたいですし、古馬には胸を借りるつもりで、ミッキーアイルらしい走りを楽しんでもらえるようなレースにしたいと思っています」と自然体で春の雪辱を誓う。



11月23日(祝・日)に行われるマイルCS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
ミッキーアイルに騎乗する浜中俊騎手の一問一答は以下の通り。

●前走の好結果には満足

-:前走は前哨戦のスワンSで見事な1着でした。おめでとうございます。

浜中俊騎手:ありがとうございます。

-:スタートの良い馬が他にいて、まずは抑えて出て行きましたが、その点については。

浜:スタートが少し遅かったので、ゆっくり行く形でしたね。

-:途中からハナを切りました。その後のリズムはどんな感じでしたか。

浜:道中は非常にリラックスして、いいリズムで走れていました。

-:ゴール前は1/2馬身という状況でしたが、どんな手応えでしたか。

浜:直線でもしっかり加速してました。ゴール前は詰め寄られましたけど、しっかりと粘ってくれたので、良かったと思っています。

-:前哨戦の競馬としては良い感触を掴めたのでしょうか。

浜:休み明けでしたし、古馬との対戦でしたので、無事に走って良い結果が出たことには満足しています。

●古馬には胸を借りるつもりで

-:いよいよG1の週を迎え、注目の調教が終わったところです。先生(音無秀孝調教師)からの指示はどのようなものでしたか。

浜:「最初の1ハロンをなるべく抑えて、ラストは反応をチェックしておいて欲しい」という、いつも通りの調教ですね。

-:その感触からどのような様子が伝わってきましたか。

浜:変わらずに良い調教だったと思いますし、馬の状態も非常に良いんじゃないかなと思います。

-:春も素晴らしい活躍が続きました。その春と比べて、この秋のデキはいかがでしょうか。

浜:体も良い感じで筋肉が付いていますし、良い状態で迎えられると思います。

-:今度は強豪が多く、しかも古馬が相手になります。何か理想の展開というものは描いているのでしょうか。

浜:とにかく、まずはスタートを無事に決めて、気分良く走ってもらえればと。そこを一番に心がけて乗りたいです。

-:改めてこの馬のセールスポイントを伺いますと、どのようなところになりますか。

浜:やっぱり二の脚が非常に速いところですね。

-:春と比べ、気性的にも変化を感じる部分はありますか。

浜:少しずつですけど、大人になってきていると思います。ミッキーアイルらしい性格は変わらずに、良い感じで気性面は成長していると思います。

-:成長してきたミッキーアイルと、共に向かうマイルCSです。抱負をお願いします。

浜:古馬と一緒に走るG1は安田記念以来になります。やはり天気の良い馬場でやりたいですし、古馬には胸を借りるつもりで、ミッキーアイルらしい走りを楽しんでもらえるようなレースにしたいと思っています。頑張りたいですね。