【マイルCS】連覇へトーセンラー ユタカ「本当に大きなチャンス」

19日、マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。トーセンラー(牡6、栗東・藤原英厩舎)は武豊騎手を背に坂路で併せ馬。残り1F標手前で先行する僚馬マトリックスコードを捉え、最後は1馬身ほど先着でのフィニッシュ。終い重点で4F53.5-39.2-25.2-12.2秒を記録している。

初のマイル挑戦でタイトルを手にした昨年同様、今年も中間は坂路メインの追い切り。まさしく“マイル仕様”に仕上げられている。武豊騎手も「昨年も凄く状態が良かったのですが、今年も良いですね」と好感触。

6歳秋を迎え、ますます完成されてきた印象を受けるトーセンラー。「良馬場でやれれば」と主戦も強調したように、今年も晴天に恵まれれば、連覇はグッと近づくところ。今年まだ中央G1未勝利の名手は「本当に大きなチャンス」と意気込み十分。大外一気の差し切り再現に期待が高まる。



11月23日(祝・日)に行われるマイルCS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
トーセンラーに騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●6歳秋を迎えるも「特別な変化は感じない」

-:まず、今日の最終追い切りを伺っていきたいと思います。追い切りの前、先生からどんな指示があったのでしょうか。

武豊騎手:1頭先行するので、それを見ながらラストは馬の反応を試してほしい、ということでした。それほど目一杯やらなくてもいい内容の指示だったので、その通り乗れたと思います。

-:その伝わってくる感触はいかがだったでしょうか。

武豊:状態の良さは凄く感じましたね。

-:1年前にも同じようなステップでレースへ進んでいきました。当時と比べていかがでしょう。

武豊:昨年とほぼ同じような感じというか、調整法もそうですし、馬の体調も同じような感触ですね。

-:ひとつ年をとっているのですが、その辺の衰えなどは全く感じることはないでしょうか。

武豊:全くなにか特別に感じることはないですね。昨年も凄く状態が良かったのですが、今年も良いですね。

-:考えてみればトーセンラーは2マイルの天皇賞(春)も好走できましたし、マイル戦もG1を勝ちました。非常に活躍の場が幅広いですよね。

武豊:本当に色々な距離をこなしてくれているのですけど、ベストパフォーマンスはと言われると、やはり昨年のこのレースなので、一番合っている舞台なのかなと思います。

●今年最大の目標へ「結果を出したい」

-:長丁場を走る時と、マイルを走る時では何か違いというのがあるのでしょうか。

武豊:昨年のマイルCSは凄く強かったですし、何かそれまでとは違う走りだったので、やっぱりいい舞台なのかなと思いますね。

-:4コーナーは14番手から追い込み勝ちですね。

武豊:初めての距離だったのですが、自分の中では合うんじゃないかな、という気持ちもあったので、勝ちを意識して乗ることができました。

-:昨年は追い込んで勝ったのですが、今、考えてらっしゃいます理想の展開がありましたらお願いしたいのですが。

武豊:昨年のような走りができればと思います。枠順もそうですけど、すべて上手くいったかな、というところが正直あるのですが、レースに行って凄く難しいというタイプの馬ではないので、良馬場でやれれば確実に走ってくれると思います。

-:このレース、歴史的にも過去5頭しか連覇した馬がいません。今回チャンスではありませんか。

武豊:そうですね。この馬にとっては今年一番の目標というか、狙っているレースなので、大事なレースですし、キッチリ結果を出したいという気持ちは強いです。

-:改めて、連覇に向けての意気込みをお願いします。

武豊:昨年勝つことができて、また今年もいい感じでこのレースに臨むことができますし、本当に大きなチャンスと思ってベストを尽くしたいですね。

-:素晴らしい結果を期待しております。

武豊:頑張ります。