初タイトル目前も… 2着アヴニール「あれで差されてしまうのか」

●11月24日(月) 5回東京7日目11R 第19回東京スポーツ杯2歳S(G3)(芝1800m)

重賞初制覇を狙ったアヴニールマルシェ(牡2、美浦・藤沢和厩舎)は1番人気に推されるも、2戦連続重賞で2着の、悔しい結果に終わった。

道中はこれまでと異なり、好位からの競馬。直線では狭いスペースを縫って抜け出すも、サトノクラウンの強襲に遭う形。目前と思われた初タイトルをさらわれた。

北村宏司騎手は「ゲートで隣の馬が暴れていましたが、こちらは冷静に駐立できていました。道中は折り合いもついて、この馬のリズム。直線では狭くなっても怯むことなく、勇気を出して走ってくれましたね。あれで差されてしまうのか……という思い。悔しかったです」と肩を落とすと、一方の藤沢和雄調教師も「直線でも窮屈になりましたが、相手に上手く競馬をされてしまったね」と言葉少なだった。

しかし、3ヶ月ぶりのブランクを克服。レースぶりにも幅が出たように、敗戦の中にも光明。敗れてなお世代を牽引する一頭であることに違いはないはずだ。