【チャンピオンズC】古豪アキュート もう銀メダルはいらない!

3日、チャンピオンズC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ワンダーアキュート(牡8、栗東・佐藤正厩舎)は植野貴也騎手(レースでは武豊騎手が騎乗予定)を背にCWコースで単走の内容。6F81.3-66.3-51.8-38.5-13.2秒と終いはやや時計を要したものの、最後まで一杯に追われる熱のこもった最終リハとなった。

「具合もいいし、悔いが残らないようにビシッとやった。最後の動きは案外だったけど、馬場もあったからな。83秒台ぐらいを想定して、81秒台。うん、十分だよ。前走からの回復も早かったし、体調は獣医からも太鼓判を押してもらったよ」と佐藤正雄調教師。8歳秋、通算41戦目を前にしても衰え知らずの愛馬に目を細めた。

かつては体重の乱高下が激しいことで知られたワンダーアキュートだが、今年に入ってからは一桁の増減で推移しており、今回に関しては「おそらくは520キロ台で出走できるんじゃないかな」との見立てだ。

3歳時から一線級で息長く活躍してきた中で、最も悔しい思いをしてきたのが旧ジャパンCダート。計4度の挑戦で、近3年は連続2着と涙を呑んできた。「銀メダルはいっぱいもらっているし、そろそろ金メダルが欲しいね」と陣営も執念を燃やす大一番。装いも新たに生まれ変わったダート頂上決戦で、惜敗続きの日々に別れを告げる。