【チャンピオンズC】ローマン入念な調整も 本音は……

3日、チャンピオンズC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ローマンレジェンド(牡6、栗東・藤原英厩舎)は岩田康誠騎手を背にBコースでの最終調整を選択。中盤から一気にピッチを上げると、ラストは一杯に追われて上々の伸び。6F78.2 -62.8-48.4-35.5-11.4秒をマークし、かなり前を走っていたダノンミルを捕らえたところがフィニッシュ地点となった。

10月下旬に栗東トレセンに帰厩し、G1一本に目標を設定。2週前追いではフィエロの調教パートナーを務め、先週、今週は主戦が跨って入念に調整されてきたが、「ただ、きっちりとできているわけじゃないし、イメージとしたらあと2週間は欲しかった」と藤原英昭調教師からは本音もチラリ。

それでも「だからといって悪い仕上げってわけじゃない。これだけのキャリアがある馬だし、競馬にいけば走ってくるしな。その辺に期待したい」と最後は努めて前向きなコメントを残した。

一昨年のジャパンCダートでは1番人気を裏切る4着で、自身の連勝も「6」でストップ。リベンジを期した昨年はまさかの13着大敗と、苦杯を舐めた過去2年の思いを背負っての出走。一昨年には東京大賞典を制し、前走も骨折明け、7ヶ月ぶりの実戦を克服した上での重賞勝利で、地力の高さでは決してヒケを取らない存在。果たして三度目の正直は実るか。