【京都記念】万全キズナ11秒8!ユタカ「思ったより時計が出た」

11日、京都記念(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。約9ヶ月ぶりの実戦を迎えるキズナ(牡5、栗東・佐々晶厩舎)は、武豊騎手が追い切りに騎乗。レース当週ということもあり、終い重点のメニューとなったが、CWコースを単走で追われると、6F78.7-63.8-49.7-36.5-11.8秒をマーク。主戦のタクトに応えて、豪快に馬場を駆け抜けてみせた。

1週前の時点で陣営も「今週でも使える」と態勢が整ったことをアピールしていたが、それを裏付けるかのような手応え以上の反応。貫禄さえ漂わせた。「イイ動きでしたね。今週はそれほど強い調教はいらない気持ちだったのですが、思ったよりも時計がでました。ダイナミックなフォームで迫力がありましたよ」と武豊騎手。想定以上のアクションに、主戦からも思わず笑みがこぼれた。

また、昨年5月の天皇賞以来というブランクを考えれば、入念な調整も悪い方向には出ることはないだろう。「骨折明けとしては良い状態に仕上がってると思います。楽しみですね」と主戦はデキに太鼓判を押しつつ、力を込める。

オーナーサイドは昨年の時点で、凱旋門賞を中心としたローテーションを早々に表明。今年が現役生活のラストイヤーとなるが、久々の一戦ながらもハープスターという強力なライバルらとも激突する。世界を再び目指す上でも、力を再証明したい一戦。キズナの新たな闘いが幕を開ける。

キズナ

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