【フェブラリーS】コパノリッキー 村山明調教師一問一答

2月22日(日)に行われるフェブラリーS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
コパノリッキー(牡5、栗東・村山厩舎)を管理する村山明調教師の一問一答は以下の通り。

●今年は意欲的に馬体増狙い

-:まずは前哨戦の東海Sについて伺います。本当に強かったですね。安心して見られたんじゃないですか?

村山明調教師:直線を向いてゴールに入るまでは気を抜けないなと思って見ていましたよ。

-:それでも終わってみたら、2着馬に4馬身差ですね。

村:斤量を背負っていた割には着差があったので、良かったです。

-:そのあたりはさらに力を付けていると見ていいんでしょうか?

村:そうですね。自分の形に持ち込めた時は“強いな”という印象は受けました。

-:ということは、やはり自分の形に持ち込めなかった時には不安もあるのかなということですか?

村:もちろんそうですね。

-:それにはやはり、カギはスタートということになるんでしょうか?

村:はい、そうですね。

-:さて、レース後ですが、馬の方はどういう状態を保っているんでしょうか?

村:そんなに凄い疲れとかもなく、レース後も順調に回復していっている感じです。

-:まずは今朝の調教を聞く前に、1週間前にかなりビッシリやっていますよね?

村:先週が思ったより時計が速くなってしまいまして、先週末の日曜日にも58秒ぐらいやるところを55.6と、それもまた時計が速くなってしまいました。今日の追い切りは武豊ジョッキーに乗ってもらう予定だったんですけども、敢えてそんなに時計を出さずに、ウチのスタッフで追い切りをやろうということになりました。

-:その最新の調教が終い11秒台でビッシリという感じでした。

村:今日は時計がちょっと遅くなってしまったんですけども、馬場が悪かったというのも計算して、オーバーワークにならずにちょうど良かったのかもしれません。

-:そうすると、トータルで見て今回、フェブラリーSに向けての調教はうまくいっているということでしょうか?

村:今日がもうちょっと時計が速く攻めても良かったかなという印象はあるのですが、大方うまくいっていると思います。

-:馬体重についてはどうなんでしょうか?

村:オーナーとも「550キロくらいまで乗せようよ」という話をしていたので。

-:ちょっと大きくしていくということですね。

村:トモのあたりに筋肉を付けたいというイメージでやっていこうよという形で話をしていたので。東京競馬場までの輸送を入れて540キロ台くらいで競馬ができればと思っています。

コパノリッキー

コパノリッキーの立ち写真(2月11日撮影)
馬体の評価はGI特集「高橋章夫の馬体FOCUS」にて


●ジンクス打ち破る!「連覇できない理由はない」

-:この馬は昨年、最低人気で見事に優勝しました。今回は恐らく1番人気での出走になるかと思います。

村:昨年は同じ日にラブイズブーシェが小倉大賞典を使っていて、それが勝てるかなと思っていたのが、負けて東京競馬場でガッカリしているところで、コパノリッキーが勝ってくれたのでビックリしたという感じでした。

-:昨年とは状況が一変しましたよね?

村:今年は本当に主役というか、人気するでしょうし、昨年とは全然立場が違うなと感じています。

-:今年は32回目のフェブラリーSになりますが、過去連覇した馬は1頭もいません。

村:年間ダートのG1がこことチャンピオンズCと2つしかないので、なかなか連覇するというのは難しいことなんだと思うんですけど、チャンピオンCを連覇した馬がいるので、フェブラリーSも連覇できないという理由はないんじゃないかなと、そういう風に考えています。

-:村山調教師ご自身もテスタマッタで連覇にも挑みましたよね?

村:テスタマッタ自身は凄い気性の激しい馬で、どうしても引っかかってしまって道中折り合いを欠いてしまうクセがあったんでね。そこがうまくコントロールできたら、爆発したんですけど、なかなか2回目の時はそれがうまくいかなかったですね。

-:そこで今回ですけども、気性あたりも考えて、コパノリッキーはいかがでしょうか?

村:チャンピオンズCで負けた時なんですけども、ジョッキーと最終的な打ち合わせで「外を回るように」ということを言ってなかったので、ジョッキーは普通に回れば勝てるんじゃないかという感覚でいったみたいで。フェブラリーSを勝つ前に負けている時も、そういう揉まれるような競馬をして負けて、人気して負けて、人気して負けてと2回負けているので、意識して外を回るような競馬ができればいいなと考えています。

-:それでは改めて、フェブラリーSに向けて、多くのファンがいらっしゃいます。抱負をお願いします。

村:年明けて5歳になってカイバの量も増やして、調教も負荷をかけてきています。昨年の暮れに東京大賞典でホッコータルマエに負けて、「何が足りないんだろう」というところを考えて、もう一歩パワーアップしないとG1のトップレベルでは通用しないと感じたので、5歳になって馬を造っていく段階に来たかなと思っています。強いコパノリッキーを皆さんに見せられたらいいなと思っています。これからも応援よろしくお願いします。