【フェブラリーS】ユタカが導く!コパノリッキー史上初連覇へ

18日、フェブラリーS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。コパノリッキー(牡5、栗東・村山厩舎)は助手を背にCWコースへ。単走で6F87.4-71.0-55.0-39.9-11.8秒と終い重点の内容ながらも、直線は馬なりでスムーズに加速。1週前には意欲の7F追いを消化しており、大一番に向けて着実に態勢は整っている。

「もう一歩パワーアップしないとG1のトップレベルでは通用しないと感じたので、5歳になって馬を造っていく段階に来たかなと思っています」と今年一年に並々ならぬ決意をにじませる村山明調教師。その言葉通り、新パートナーに選ばれた武豊騎手との始動戦となった東海Sは4馬身差の完勝。前哨戦からまざまざと強さを見せつけた。

昨年は単勝272.1倍の最低人気を覆しての勝利となったが、今年は堂々1番人気での出走が濃厚。そして今回は過去に一頭も成し遂げていないフェブラリーS連覇がかかる。この記録については鞍上は「意外だった」としながらも、「その一頭目になればいいなと思っていますけどね」と実に頼もしいコメント。数多くの偉業を打ち立ててきた名手も意欲十分だ。



2月22日(日)に行われるフェブラリーS(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
コパノリッキーに騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●初コンビの東海Sは「いいレースができた」

-:まずは前走の東海Sについて伺います。鮮やかな勝利でした。

武豊騎手:レースでは初めて乗せてもらったんですけど、強いレースができましたね。

-:58キロという斤量を背負ってのレースになりましたね。

武豊:実績のある馬ですから、それでもクリアしてほしいなと思っていたので。内容も良かったので、いいレースができたと思います。

-:2番手からの競馬になりましたね。

武豊:先手も考えていたんですけど、流れを見て2番手という形で。問題なかったですね。

-:ディフェンディングチャンピオンでもありますし、もちろん強い馬なんですけど、敢えて不安を挙げるなら「スタートがどうかな」ということがたまにあるんですけれども、いかがですか?

武豊:今までのレースを見ていても時々出遅れている馬ですから、そういう不安は確かにありますね。

-:ただ、前走ではそういうところは見せなかったとみていいでしょうか?

武豊:前走に関してはそうですね。

-:しかも、最後は4馬身差の楽勝という感じでした。

武豊:いい形になったので、前回のメンバーでは力が少し上だったかなと思います。

●自身4度目のフェブラリーS制覇へ!

-:そして今回、連覇をかけてコパノリッキーはフェブラリーSに挑むことになりますね。

武豊:昨年勝っている馬ですからね。こういう馬に騎乗させてもらって、凄く光栄に思いますね。

-:今回のフェブラリーSについて、ユタカさんからご覧になって、どんな展開になると予想されますか?

武豊:競馬ですからね。やってみないと分からないですけど、実際に昨年勝っているわけですし、そういう形のレースになればいいなと思っています。昨年は最低人気でしたし、今年は恐らく1番人気になると思いますから、同じような雰囲気にはならないかなと覚悟はしています。

-:注目を集めて、当然マークされての競馬ということにはなりますよね?

武豊:そうですね。そうなると思います。

-:ユタカさんご自身もフェブラリーS過去3回優勝されています。ただ、過去に連覇した馬はいません。

武豊:意外でしたけど、いないんですね。その1頭目になればいいなと思っていますけどね。

-:たまたまか分かりませんけども、連覇というのは難しいんですね?

武豊:そうですね。どのレースでも、G1レースとなるとなかなか勝つのは難しいですから。特にダートに関してはJRAのG1は年間2つしかないですから。みんな集結するので、なかなか連覇というのは難しいと思います。

-:今年最初のG1競走フェブラリーSに向けて、話を伺っていましても“曇りがないな”という印象を受けます。

武豊:馬の状態はいいと聞いていますし、昨年勝っている馬ですから、その辺は自信を持っていきたいなと思っています。ただ、まぁ、レースですからね。そんなに簡単に勝てるものではないですし、僕自身はこういうチャンスをもらったんで、それに応えたいという気持ちが本当に強いですね。

-:改めてという形で、コパノリッキー、そして武豊騎手のファンに向けて、メッセージをお願いします。

武豊:今年最初のG1で、こういう馬で出れるので、何とか結果で応えたいと思います。頑張ります。