【皐月賞】「爆発力がセールスポイント」ドゥラメンテ

16日、日曜中山11レース・皐月賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、共同通信杯2着のドゥラメンテ(牡3、美浦・堀厩舎)は、M.デムーロ騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F56.0-40.2-12.6秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「前走後は、ノーザンファームしがらきに放牧に出しました。ここを目標に1ヶ月前に帰厩して、予定通りにきています。サトノクラウンと比べて学習能力が低いわけではありませんが、気性が強いので納得して理解するまで時間がかかります。それでもメンタルはだいぶ落ち着いてきました。血統的にも早い時期からというタイプではないと思いますが、ここまでよく走ってくれています。

去年の秋にゲート再試験になり、根本的にやり直す必要があったので、重点的にゲート練習に時間を割きました。そういう状況のなかレースを2回使って、共同通信杯までは中一週とメンタル的に厳しい状況でしたが、ゲートに憂いがないようにしておきたいと思ってあのローテーションになりました。前走のあとは、間にもうひとつ使うと良い状態で本番に向かえないと思い、良い状態で向かうことを考えてレースを使いませんでした。特に中山を避けていたわけではありません。ゲートは練習では完璧です。石橋脩騎手が課題をクリアしてくれていますし、大丈夫だと思います。

前走で折り合い面の不安を出しているので、今日の追い切りは馬の真後ろで折り合いをつけました。今日の目的はそれがほとんどで、ジョッキーにその感触を掴んでもらえればと思っていました。馬の真後ろにつけて、更に3/4馬身くらい後ろからプレッシャーをかけていました。ジョッキーの意図もあって行き出しが遅くなりましたが、終いにかけて速くなりましたしハミもしっかり取っていました。デムーロ騎手は、指示通りではなくてすみませんと言っていましたが、彼の考えがあってやったことですしスタッフともコミュニケーションを取ったので問題はありません。

メンタル面は入厩した当初よりも落ち着いてきました。以前は普段から立ち上がったりワガママな面を見せていましたが、今は馬も受け入れてきていますしメンタル面の成長は大きいです。まだ荒削りというか、しっかりコントロールがきいているとは言えない状態ですが、爆発力がセールスポイントかと思います。今日も上手に馬とコミュニケーションを取れていましたし、ジョッキーに心配はありません。枠が決まれば、それなりの作戦を立てていきたいです」

ドゥラメンテ

▲3頭併せ・一番奥がドゥラメンテ(青帽)
折り合い面に進境を見せる


ドゥラメンテ