【2回福島】プライムセラー…小平奈由木の注目新馬レポート

プライムセラー
(牡2、美浦・和田道厩舎)
父:カンパニー
母:トップセラー
母父:スペシャルウィーク

ミラクルアドマイヤの貴重な後継であり、8歳にして本格化し、天皇賞・秋、マイルCSを制したカンパニーが父。同馬の兄弟にレニングラード(アルゼンチン共和国杯)、ヒストリカル(毎日杯)ら。トーセンジョーダン(天皇賞・秋)なども名を連ねる豪華なファミリーだ。成長力も魅力だが、3歳時より常にトップクラスと渡り合っていたことを考えれば、早期から活躍する産駒も出るだろう。

母トップセラー(その父スペシャルウィーク)は3勝をマークした。祖母がクイーンSを制したプロモーションであり、母の半弟にアドマイヤメイン(毎日杯、青葉賞、ダービー2着)、アドマイヤプリンス(3勝)、アドマイヤバラード(4勝)がいる。天皇賞・春を制したアドマイヤジュピタもこの一族の出身。サンデーサラブレッドクラブでの募集総額は1600万円だった。
ノーザンファーム早来での調教はスピーディーに進行。5月27日、美浦に入厩した。6月5日にはゲート試験の合格を果たし、順調に追い切りを消化してきた。テンションを上げないよう、タイムは求めていないものの、長めの芝に適性がありそうな柔らかいフットワーク。仕上りは上々である。

7月5日(日)、福島の芝1800mに向かう。石橋脩騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。