【2回小倉】ストロングタイタン…小平奈由木の注目新馬レポート

ストロングタイタン
(牡2、栗東・池江寿厩舎)
父:Regal Ransom
母:Titan Queen
母父:Tiznow

興味深い血統のアメリカ産。父はディストーテッドヒューマーの後継であり、UAEダービー、スーパー・ダービーなどを制したリーガルランサムである。

母タイタンクイーン(その父ティズナウ、米入着)は、G2・プレイザキングSに勝ったビッグバンドサウンドの半姉。優秀な繁殖であり、同馬の姉兄にレネーズタイタン(G2・サンタイネスS)、ファッションアラート(G2・スカイラヴィルS)と、2頭の重賞ウイナーがいる。シルクホースクラブの所属。募集総額は4000万円だった。

ノーザンファーム空港で順調にペースアップ。6月24日、栗東に到着した。7月9日にゲート試験をパスすると、いったんNFしがらきに移って定期的に15-15を消化。8月7日の帰厩後も、坂路で順調にタイムをマークしてきた。終始、手応えに余裕があり、しっかりと脚を伸ばしている。筋肉質の好馬体を見れば、ダートがベストかもしれないが、ターフでの可能性も十分。
8月30日(日)、小倉の芝1800mでデビュー。浜中俊騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。