【菊花賞】1週前キタサンブラック「距離は克服してもらいたい」

15日、菊花賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。前走、トライアルのセントライト記念を快勝して挑むキタサンブラック(牡3、栗東・清水久厩舎)はCWで北村宏司騎手を背に調整。馬なりで長めを追われ、好調さが窺える内容。タイムは7F99.0-81.5-65.1-50.6-37.3-11.8秒をマークした。

追い切りを見守った清水久調教師は「今週は北村宏ジョッキーの感覚で追い切ってもらいました。最後まで馬なりでしたし、それだけ反応が良く感じてくれたんでしょうね」と順調に進む過程に納得の様子。

「前走がやや急仕上げ気味での出走でしたし、当然、体調面での上積みは見込めるでしょう。3000mについてはよく聞かれるし、実際、そこがどうかですね。母父がサクラバクシンオーとかも(笑)。でも、ニホンピロウイナー産駒でも菊花賞で2着したこともあるぐらい。この馬も操縦性が高く、折り合いがつく馬ですから。克服してもらいたいですね」と不安視される距離に関してコメントも前向きで、更なる上積みに期待している様子。

前走のセントライト記念でも、距離の問題から6番人気に甘んじるも、人気を覆す走りを見せた同馬。今回更に4Fの距離延長となるが、上昇度で血統の壁を乗り越えてもおかしくない。好相性の北村宏騎手がクラシック最後の栄冠へ導くことが出来るか注目だ。