【天皇賞(秋)】攻め量十分サトノクラウン「東京コースが一番合う」

29日、日曜東京11レース・天皇賞・秋(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、日本ダービー3着のサトノクラウン(牡3、美浦・堀厩舎)は、C.ルメールを背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.1-39.5-13.2秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「ダービー後の疲れが大きかったので、ノーザンファームしがらきに放牧に出しました。1ヶ月くらい経っても疲れが抜けない状態でしたし、直近なら天皇賞を予定して、もしかしたらそれも延びるかもしれないという判断でした。暑い時期はムリをしないで涼しくなってから調整のピッチを上げてきました。普通ならレースの1ヶ月前くらいに入厩させますが、今回は1ヶ月半くらい前に入厩させてもらって調整してきました。

今週火曜日、後背部にデキモノが出来たので追い切り予定を延ばそうかと思案しましたが、水曜の夕方に膿も出たので当初の予定通り木曜に追い切れるだろうと判断しました。ジョッキーにもデキモノの辺りを確認してもらいましたが、気にしなくていいと言っていました。追い切りの時計も当初の予定通りに出来ましたし、順調にきています。春はまだイライラすることが多かったですけど、秋はドッシリと落ち着いています。トモの仙骨関節にズレがあって、そのズレ自体は治りませんが、周りの筋肉が付いてバランスが良くなってズレが気にならなくなってきたことが、精神面の落ち着きに繋がっているのではないかと思います。

仙骨関節のズレという肉体面のウィークポイントもありますし、菊花賞の3000は長いので2000の天皇賞を使おうという判断をしました。日本の競馬のなかでは、東京コースが一番合うと思います。3歳馬は古馬と比べて斤量が軽く設定されていて良いと思いますけど、私の個人的な印象では古馬になってくると傷んできていますし、一番は状態が大きいと思います。春はゲートがウィークポイントになっていましたし、五分のスタートを切りたいと思っています。練習を十分してきていますし、練習では問題ありません。枠に関しては、相手との位置取りが重要になってくるので、決まってからジョッキーと対策を考えていきたいです」


【C.ルメール騎手のコメント】
「皐月賞とダービーのどちらも良い競馬をしてくれましたが、若干出遅れてしまって勝つには難しい形になりました。ドゥラメンテという素晴らしい馬がいたので勝てたかどうかは分かりませんが、出遅れがなければもっと差は詰まったと思います。今回は休み明けになりますが、追い切りに乗った感じ、反応も良かったですしストライドも問題なくコンディションはとても良いと思います。

春と比べて精神的にも成長していますし、筋肉の量も増えていると思います。東京の2000は問題ないと思いますし、あとはスタートによりますね。良いスタートを切れれば問題ありませんが、もし出遅れた場合は、2000ではロスを取り戻すのに距離が短いかもしれません。3歳馬が古馬と対戦することが厳しいのは確かですが、今年の3歳馬は強い馬が多いですしこの馬も世代トップ3に入る力があります。僕はこの馬がG1馬になれる能力があると思っていますし、良い勝負が出来る自信があります。応援してください」

サトノクラウン

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