【エ女王杯】ヌーヴォ昨年2着のリベンジへ「取りこぼしたレース」

今年緒戦の中山記念では、歴戦の牡馬を相手に勝利したヌーヴォレコルトだったが、その後はヴィクトリアマイル6着、宝塚記念5着、オールカマー2着と、勝ち星からは見放されている。しかし、ここに入れば、前哨戦の結果、実績を踏まえれば中心視されるだけのものは当然といったところ。昨年は3歳ながら2着に好走してみせたこの舞台で、久々の勝利を挙げることはできるか。雪辱に燃える陣営に話を伺った。

-:エリザベス女王杯(G1)に出走するヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)についてお聞かせください。前走のオールカマー当日のこの馬の気配はどのようなものでしたか。

相田一善調教助手:
休み明けとしてはよく仕上げられていたと思います。レースでも、道中は他の馬にこすられたり、プレッシャーを掛けられたりされましたが、この馬らしく内を割って伸びてきてくれました。しかし、最後は勝ち馬の決め手に屈してしまいました。


-:レース後の馬の状態はいかがでしたか?

相:かなり厳しい競馬にはなったのですが、いつもと変わらないぐらいの疲労度合いでしたね。中間は放牧に出さないで、ずっと在厩していました。競馬の疲れが取れてから調教を進めてきました。

-:調教に乗り始めた頃の動きというのはどうでしたか?

相:1回レースに使っているので、休み明けよりは一回使った分の上積みというか、休み明けの緩さというのは無かったですね。

ヌーヴォレコルト

▲4日にウッドで81.6秒-13.2秒の好タイムを計時したヌーヴォレコルト


-:1週前追い切りが今週の水曜日に行われ、岩田騎手が乗られましたね。

相:2週前の調教では、ある程度まともな時計を出してみると、感触的に直線少しもたつくところがありました。そこだけ伝え、1週前は直線終いのみをしっかり追ってもらうという形でやってもらいました。(追い出すと)反応も良かったみたいですし、動き自体も「オールカマーの時より良いようだね」と言っていましたし……。まあ、順調ですね。追った翌日もいつもと変わらず、厩舎でのんびり過ごしていました。

-:今後馬の様子を見ながらだとは思いますが、現時点でどのような調整を施そうとお考えですか?

相:来週の追い切りも岩田騎手に乗ってもらう予定です。僕たち厩舎スタッフとしても何とかしたいという思いがありますし、岩田騎手も何度も美浦に来てくれるように、すごく気持ちが入っています。まあ、向こうの方に輸送なので、直前の調教はサラッと感触を確かめる程度、息を整える程度でやろうか、と考えています。

-:去年のエリザベス女王杯2着と惜しい結果でしたが、最後にこのレースに向けての意気込みを教えて下さい。

相:岩田騎手自身も去年の雪辱があるので、かなり気合が入っているようですし、コチラ側としても取りこぼしたレースではあるので、勝ちたいです。ぜひとも去年の悔しい思いを晴らせることが出来れば、と思います。

-:ありがとうございました。

相:ありがとうございました。