【ジャパンC】充実一途ラブリーデイ池江師「前走は見ての通り」

19日、ジャパンC(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。4連勝で天皇賞(秋)を制したラブリーデイ(牡5、栗東・池江寿厩舎)は、コンビ復活となる川田将雅騎手を背にCWコースへ。古馬1000万プリンスダムの0.3秒後ろをゆったりとしたペースで追走し、馬なりのまま直線でパートナーを捕らえて半馬身先着。6F87.0-70.2-54.8-39.8-12.2秒と時計は控えめだが、そのフットワークは軽快そのもの。高いレベルで状態がキープされている。

今年に入って完全に本格化。3000mを超える阪神大賞典、天皇賞(春)こそ着外に崩れたが、その他の6戦は全て重賞で6勝。秋の2戦はまさに『完成形』ともいえる圧倒的な内容でトップの座を不動のものとした。池江泰寿調教師も「前走は見ての通りですよ。前をつぶしにいって、後ろはしっかりと封じ込めてくれました。ええ、強い競馬だったと思います。日本馬のレベルが高いことを証明したいですね」とその充実ぶりに胸を張る。

追い切りに跨がった川田騎手は「スムーズに追えたのが何よりですね。それ以上は言うことがないぐらい」とデキの良さに太鼓判を押す一方で「今回は東京の2400mが舞台。同じ距離の京都大賞典は勝ちましたが、まったく別物になりますから」と慎重な姿勢も。そこには前走、騎乗停止で晴れ舞台を飾ることが出来なかった悔しさと、この一戦にかける強い意気込みが垣間見えた。

全てG1ホースとはいえ、持ち時計に大きな差がある外国馬に、前走までで勝負付けがほぼ終わったメンバー構成。未知の強敵といえるのは同厩舎の3歳牝馬ミッキークイーンくらいで、目下の充実ぶり、中距離での安定した取り口には死角らしい死角はほとんどない。王者の走りを見せ付けて、暮れのグランプリまで一気に駆け抜ける。

ラブリーデイ

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