【5回阪神】ロワアブソリュー…小平奈由木の注目新馬レポート

ロワアブソリュー
(牡2、栗東・須貝厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:スーヴェニアギフト
母父:Souvenir Copy

父はゼンノロブロイ。初年度からサンテミリオン(オークス)、マグニフィカ(ジャパンダートダービー)などを輩出し、右肩上がりに勝ち鞍を伸ばしている。サンデーサイレンスの後継ながら、パワーやスタミナに優れた産駒が多く、大レース向きの底力にも富む。この世代も豪華な繁殖を集めているだけに、新たなスターが誕生しそうな予感がする。

母スーヴェニアギフト(その父スーヴェニアコピー)は米G3・ランダルースSの覇者。G1のデルマーデビュータントSでも2着した。同馬の姉兄にシュプリームギフト(5勝、函館スプリントSを2着)、トーコーレガーロ(現2勝、地方3勝)、ベステゲシェンク(現6勝、オーシャンS3着)、スペシャルギフト(現2勝)と活躍馬がずらりと居並ぶ。サンデーサラブレッドクラブの所属。募集総額は2400万円だった。

ノーザンファーム空港での基礎固めを経て、8月29日、札幌競馬場に入厩した。2週間後には栗東へ移動。ゲート試験の合格に少し時間がかかったものの、10月8日にはクリアする。いったんNFしがらきで心身を整えたうえ、11月11日に帰厩。力のこもった追い切りを順調に消化してきた。雄大な馬格を誇りながら、反応は上々。しっかり態勢が整っている。

12月12日(土)、阪神の芝1800mにスタンバイ。ミルコ・デムーロ騎手に依頼している。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。