【ニューイヤーC】モリデンルンバがゴール前強襲V!

1月7日(木)、浦和競馬場で重賞・ニューイヤーC(S3)(3歳 定量 1着賞金1200万円 ダート1600m)が行なわれ、矢野貴之騎手騎乗の3番人気・モリデンルンバ(牡3、船橋・坂本昇厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:42.0(重)。

2着にはアタマ差で2番人気・タービランス(牡3、浦和・水野貴史厩舎)、3着には1馬身半差で8番人気・ジャーニーマン(牡3、川崎・内田勝義厩舎)が続いて入線した。
1番人気のアンサンブルライフ(牡3、浦和・小久保智厩舎)は4着に敗れた。

浦和1600mはスタート位置が3、4コーナー中間のポケットにあり基本的に外枠から先手を取るのは難しく、今日は大外枠からラクテがポンと飛び出し先手を取りにかかったものの、1周目4コーナーを回るときにはコーナーワークで内枠各馬の方が先行する形となった。
ハナを切ったのは全日本2歳優駿(G1)3着から参戦の1番人気・アンサンブルライフ。1コーナーを回るあたりでは2馬身ほどの差をつけての単騎逃げとなった。2番手につけた門別・サンライズC(H3)の勝ち馬タービランスは終始手応え十分。その内から大井・ハイセイコー記念(S3)3着馬フォクスホールが続き、船橋・平和賞(S3)2着馬モリデンルンバは5番手、門別・サンライズC3着のジャーニーマンは7番手からレースを進める。

3コーナーに入ると手が動き始めたアンサンブルライフに外からタービランスが馬なりで並びかける。その直後からフォクスホールとモリデンルンバが前を追う。220mという短い直線に入ってようやく追い出されたタービランスがアンサンブルライフを競り落としこのままゴールかと思われたが、外に出したモリデンルンバが勢い良く追い込んで鼻面を並べてゴール。モリデンルンバがアタマ差捕らえて初重賞制覇を果たした。3着争いも粘るアンサンブルライフと追い込んだジャーニーマンの接戦となったが、末脚伸ばしたジャーニーマンに軍配が上がった。

勝ったモリデンルンバは北海道・門別競馬で7戦3勝、門別のサンライズCではタービランス、ジャーニーマンの両方に先着を許す4着と敗れていた。その後船橋に転入すると平和賞ではアンサンブルライフの2着。前走の特別戦では後続に6馬身差をつける圧勝を見せており、その勢いに乗ってこれまで先着を許してきた各馬にまとめてリベンジを果たした格好だ。これで南関東での成績は3戦2勝、通算成績は10戦5勝となった。

今回馬券に絡んだ3頭はいずれも門別競馬でデビューした馬たち。年末の東京2歳優駿牝馬で優勝したモダンウーマンや、全日本2歳優駿で4着に入ったトロヴァオ。そして北海道2歳優駿を制して中央転入が決まっているタイニーダンサーなど今年は特にレベルが高い印象だ。南関東のクラシック競走は牝馬が桜花賞(3月23日・浦和)、牡馬が羽田盃(4月20日)からスタートする。13年牡馬クラシック二冠馬ハッピースプリントのような地方競馬を代表するスターが誕生するかもしれない。中央競馬同様目の離せない戦いになるだろう。

モリデンルンバ
(牡3、船橋・坂本昇厩舎)
父:マーベラスサンデー
母:ナイスクラップ
母父:ディアブロ
通算成績:10戦5勝
重賞勝利:
16年ニューイヤーC(S3)

モリデンルンバ

矢野貴之騎手

騎乗したのは大井・矢野貴之騎手


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