【ヴィクトリアM】新味に期待ルージュバック「違ったイメージで乗ってくれるかも」

11日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、中山牝馬S2着のルージュバック(牝4、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.4-36.6-12.8秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「今日の追い切りは、3頭併せの1番後ろの内でガマンさせる厳しい形でやりました。乗り手の話では、ガマンをさせるなかでもハミを乗り手に譲ってくるところもあったということでした。最後に足りないところがあったら補っておいてほしいという指示を出していましたし、馬に活気があって仕上がりは良いと思います。

中間の調整過程においては前走の落鉄の影響はありませんが、レース後は厩舎に帰るのがやっとという感じでしたし、その後に痛み止めを打ってもなかなかきかない状態でした。1週間弱くらいは痛みが消えませんでしたが、その後は大丈夫です。前回マイルを使った桜花賞のときは、ゲートは五分に出たと思っていますが、その後はなかなかスペースがなくどんどん後ろに下がってしまいました。今回は東京のマイルですしやってみないと分かりませんが、これまでの戦績を見ても左回りは好成績を残していますしその辺りは良いかと思います。

今回はルメール騎手に乗り替わりますが、私がずっと考えているルージュバックとは違ったイメージで乗ってくれるかもしれないと思いますし、新味を出してくれるかなと期待しています。私が気負っても仕方ありませんし、今やれることをしっかりやってベストコンディションでレースに臨めるように考えていきます。他の陣営もしっかり調整してくるでしょうし、あとは運と皆さんの応援があれば最後のひと伸びが出来るかと思います。応援よろしくお願いします」

ルージュバック


前走、中山牝馬S1着のシュンドルボン(牝5、美浦・矢野厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.3-37.7-12.6秒をマークした。

【矢野英一調教師のコメント】
「先週5ハロン追いを実施しまして、今週は2頭併せをやりました。あまり無理をしないで、半マイルから終いを生かす調整をしました。内容も十分納得するものですし、良いと思います。状態に関しては全く問題ないと思っていますし、自分のなかでは満足しています。前走後は短期放牧を挟んで、そこでちゃんとしたリラックス状態を作ってから再度入厩させました。帰厩後もコンスタントに時計は出してきましたが、先週5ハロンをやってからだいぶ出来上がったなということで今週の追い切りに繋がりました。

東京マイルは悪い条件ではないと思うので、期待しています。この馬の流れでレースが出来ればいいなと思っています。無理に前のポジションを取るためにペースを乱すようなことをしないで、ある程度の末脚を発揮できるようなレースが出来ればいいなと思っています」


【吉田豊騎手のコメント】
「前走は外枠でしたし、中山の1800はすぐコーナーになるので少し厳しいかなと思っていましたが、上手く人気馬の後ろにつけて目標に出来ました。道中もリズム良く走ってくれましたし、折り合いに不安がない馬でリズム良く走れるところが良さなので、それをフルに生かせたレースだと思います。僕もこの馬に2回しか乗っていませんが、折り合いや位置取りに何の問題もない馬でどこからでも競馬が出来ますし、どんな競馬も出来る馬なので、そういう意味ではこの馬の能力は出せると思います。

舞台が府中の1600なので、本当に強い馬が勝つと思います。そんなに展開にも左右されないと思いますので、力を出せた強い馬が勝つと思います。今回の競馬に関してはまだ先生と何も話をしていないので、これから枠順が出てから話すつもりです。この馬は本当に前につけるように言われればつけられますし、少し溜めてと言われれば溜められますし、本当に乗りやすい馬なのでどんなレースでも出来ると思います。

枠順はどこでも大丈夫ですけど、出来れば内枠が良いですね。自分は去年も良い馬に乗せてもらって惜しかったですけど、今年もこういうチャンスのある馬に乗せてもらえているので、馬の全能力を出して頑張りたいなと思います。人馬とも頑張るので、応援よろしくお願いします」

シュンドルボン