【日本ダービー】二冠へ驀進! マジェスティ「勝って喜びを分かち合いたい」

25日、日本ダービー(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、皐月賞1着のディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)は、蛯名正義騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F80.1-64.2-48.8-35.7-11.9秒をマークした。

【二ノ宮敬宇調教師のコメント】
「前走はスタートしてから外に膨れたりはしましたが、競馬が上手な馬ですし直線を向いて左手前に替えたときにきてくれると思いました。最後は思った以上に良い脚を使ってくれましたし、ジョッキーもベテランですから落ち着いたレースを見せてくれました。前走後はここを目標に調整してきましたが、回復もすごく早くて順調です。先週の1週前追い切りもジョッキーに乗ってもらうことを考えていましたが、あまりやりすぎてオーバーワークになるのはイヤだったので、先週は助手を乗せてやりました。今日の追い切り、長めから終いをスーッと馬の感じで伸ばすようにジョッキーに指示しました。予定よりも時計が速くなりましたが、この中間の状態も良いですし順調にきていると思います。

ダービーにピークを持っていきたいと考えていましたが、その理想通りにきています。この馬が生まれた頃からずっと見続けてきていますし、自分の子供のように見ていますが、良い意味で予想と違うところがありました。最初の頃はマイルから少し長いくらいのところまでが良さそうだと思っていましたが、母系がヨーロッパの素晴らしい血統ですし、距離も大丈夫そうです。母父ブライアンズタイムも底力がありますし、ディープ産駒でも今までと違うのではないかと思っています。体型も変わってきていますし、まだまだ良くなっていきます。以前は体の前の方だけを使っている感じでしたが、共同通信杯後には体の後ろの方も使えるようになってきました。マイラーとしても良い感じなのに距離がもつのは、それだけ心肺機能が高いんだろうと思います。ヤンチャな面がありますけど、ドッシリしていますしこういう馬がオープン馬になるのかなと思います。

これまで真ん中を突いて勝ったり外を回して勝ったり、いろいろな競馬をしていますが、そういうどんな競馬にも対応できる馬にしたいと思って、厩舎スタッフも普段から馬を落ち着かせて調教してきました。血統的にも長距離は大丈夫かと思いますし、かからず走れますからね。普段から長距離を走れるような調教を積んできていますし、2400でも心配していません。ホースマンなら誰でもクラシックを勝ちたいでしょうし、私も同じ気持ちです。ダービーにはこれまで何回か挑戦していますが、難しいですし重みがあります。私の師匠の橋本先生もダービーを勝っていますが、そのときの苦労も見てきました。ここが目標ですし、勝って馬主や生産牧場をはじめとしたみんなで喜びを分かち合いたいです」

ディーマジェスティ

ディーマジェスティ

ディーマジェスティ