トピックスTopics
【ベルモントS】武豊騎手騎乗のラニは後方から差を詰めて大健闘の3着!
2016/6/12(日)
現地時間6月11日(土)、アメリカのベルモントパーク競馬場で米3冠レースの最終戦となるベルモントS(G1)(3歳 1着賞金:80万米ドル 約ダート2400m)が行なわれ、日本から武豊騎手とのコンビで出走したラニ(牡3、栗東・松永幹厩舎)は3着に入った。スタートを五分に出たラニは、いつものように後方に構え、末脚にかける競馬を選択。道中はスローに流れ、徐々にポジションをアップ。向こう正面では先団がひと塊となり、ラニはその馬群の外め、中団やや後ろを追走する。直線に入ると先に抜け出したデスティン、クリエイターに続いて大外からラニが猛追。前の2頭を交わす勢いに映ったが、追い上げ及ばす3着。
勝ったのはI.オルティスJr騎手騎乗のクリエイター(牡3、米・S.アスムッセン厩舎)で、勝ちタイムは2.28.51。2着がデスティン(牡3、米・T.プレッチャー厩舎)、プリークネスSを勝ったエグザジャレイター(牡3、米・K.デザーモ厩舎)は11着に終わった。
ラニは3月にドバイのメイダン競馬場で行われたUAEダービーを制し、そのままアメリカに転戦。米3冠初戦のケンタッキーダービーで9着、前走のプリークネスSで5着と着順を上げ、この遠征の最大目標だったベルモントSで3着と、米G1制覇へ夢が膨らむ好走を見せた。
【武豊騎手のコメント】
「惜しかったね。いいレースできたし、馬の状態は3回目で一番良かったと思う。条件的にもいいし、ペースも良かった。馬もいい走りをしてくれた。スタートは今までで一番良かったし、馬が気分良さそうにしていた。
向正面で前の馬の動きを見て判断して動いた。距離が長いから慌てず、でも凄い長い脚が使えるわけじゃないからラニとコースの特徴を考えて上手くいった。一瞬勝てるかと思ったしね。あそこまで行ったら勝ちたかった。悔しいね。結構この馬アメリカで有名になってきたね。今年の3冠戦を盛り上げた1頭じゃないかな。
(日本馬がアメリカでもここまでやれることは)新しい扉を開けたと思う。ラニと関係者に感謝。20歳からアメリカに来ていて、これまで得てきた経験をここで生かせたし、3冠フル参戦はとてもいい経験だった。僕自身も今後にこの経験を生かさないといけない。この馬でもう一度アメリカに来たいし、毎年のようにアメリカで乗りたいね。勝ちたいレースがどんどん増えていくからやめられないね」
【松永幹夫調教師のコメント】
「ケンタッキーでは(環境が)最初調教が思うように出来なくて、ベルモントパークに移動してからは環境良かったし、ここでずっと調教できていればもっと良かったね。ここに来てやっと馬が良くなって来た。ちょっと絞って今日は多分一番軽い体重だったんじゃないかな。
ラニの競馬はできた。ベルモントSは日本馬が勝てる可能性がかなりあるレースだと思った。検疫が長いのでリフレッシュさせて今後はまだ未定。使うレースも限られているし。いずれはまたアメリカに戻ってくると思う。3冠に参戦していい経験をさせてもらった。馬場に送り出すのが幸せだった」
ラニ
(牡3、栗東・松永幹厩舎)
父:Tapit
母:Heavenly Romance
母父:Sunday Silence
通算成績:9戦3勝
重賞勝利:
16年UAEダービー(G2)
※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/4/20(土) 【福島牝馬S】念願かなった!コスタボニータが人気に応え重賞初制覇
- 2024/4/19(金) 兄 藤岡佑介【高田潤コラム】
- 2024/4/19(金) 祝・皐月賞を勝利!東京開幕週は土日で19鞍!【戸崎圭太コラム】
- 2024/4/19(金) 【フローラS】有力馬の明暗クッキリ!「枠順」で浮上した要注目の1頭
- 2024/4/19(金) 明かされるまなみ流ストレス解消法!姉のサポートを受け勝ち星上積みへ!【永島まなみコラム】
- 2024/4/19(金) 【福島牝馬S】桜花賞で推奨2頭ダブル激走!再び浮上した「プラチナ条件」の激アツ牝馬
- 2024/4/18(木) 力が入る東京開幕週【柴田大知コラム】
- 2024/4/20(土) 【マイラーズC】6年続けて激走中!昨年もズバリの「好走馬の法則」に該当した逆転候補