凱旋門賞へ出国1週前追い マカヒキ更にパワーアップ「追うごとにスピード感が増してきた」

マカヒキ

11日、9月11日(日)のニエル賞(G2)をステップに10月2日(日)の凱旋門賞(G1)()を狙う今年のダービー馬マカヒキ(牡3、栗東・友道厩舎)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

C.ルメール騎手を背に、CWコースで古馬500万のアドマイヤキズナを0.4秒追走し、直線で馬体を併せるとキビキビとしたフットワークで0.1秒先着してゴール。7F97.0-81.4-66.7-51.7-38.1-12.1秒を馬なりでマークした。

先の大目標を見据え、余裕を持っての仕上げだが、友道康夫調教師は「前半をリラックスして走っていたし、最後で馬体を併せてからはビュッと伸びた。いい感じでしたね。ルメールは競馬のひと月前に乗ったことがないし、物足りなく感じるかと思ったけど、『すごくいい』と言ってくれました。馬体もつくべきところに筋肉がついてきたし、追うごとにスピード感が増してきた。ここまで順調にきています」とその仕上がりに自信を漲らせる。

手綱をとったルメール騎手も「とてもリラックスしていたし、ストライドもとてもスムーズ。最後の反応も強かったです。ラスト200mは自分から走っていたし、とてもいいコンディションです。弥生賞の時よりもパワーアップしています」とパートナーの成長に目を細める。

皐月賞こそディーマジェスティの大駆けに屈したが、空前のハイレベルといわれた前走のダービーでは馬群の狭いところを割って出る勝負根性で世代の頂点に立った。その年のダービー馬が凱旋門賞に挑戦するのは2013年のキズナ以来。日本の競馬関係者の悲願成就へ、まずは順調な滑り出しが期待される。

()凱旋門賞、ニエル賞いずれもシャンティイ競馬場の芝2400m

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ルメール騎手も確かな手応えを掴んでいる