【菊花賞】軽快プロディガルサン ラスト1F12.3秒「現時点でどこまでいけるか」

プロディガルサン

19日、菊花賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、セントライト記念3着のプロディガルサン(牡3、美浦・国枝厩舎)は、田辺裕信騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F84.0-69.0-53.8-39.4-12.3秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「今日の追い切りは田辺君に乗ってもらって、先週と同じような感じでやって馬の雰囲気を確かめてもらいました。調教駆けするタイプですし、動きも良かったので調子が良いのは分かりますが、どこまでやれるかは競馬に行かないと何とも言えません。追い切りの手応えも良くて良い雰囲気だと田辺君も話していたので、あとは本番だと思います。前走は折り合って行けましたし、騎手の要望に応えて動けていたと思います。

この中間も問題なく順調にきています。3000という距離は大丈夫だと思いますし、道中の折り合いが上手くいけば良い形で競馬が出来るでしょう。利口で滑らかさもあるので、トータルで良いレベルの馬だと思います。やはりクラシックですし、出来れば取りたいなとは思っていますけど、まだこれからどんどん良くなる馬なので現時点でどこまでいけるか、というのが正直なところです。春もクラシックで頑張ってきましたし、最後の1冠で良い結果が出るように頑張りたいと思います」

【田辺裕信騎手のコメント】
「前走の前の追い切りに乗せてもらったときも軽快な動きをしていましたが、調教はすごく動く馬なので、今日の追い切りも相変わらず良く感じました。前走を叩いたことで上向いてきてくれると思います。前走はダービーと違ってポジションにこだわらず、出た感じのリズムを守ってレースを運びました。ダービーとはメンバーも違いましたが、終いの頑張りがありましたし、負けはしましたけど良い感じで走ってくれたと思います。元々大型馬で緩いところがありましたが、少し締まってきたのではないかと思います。

折り合いが難しいところがあるので、レースではその辺りを重視して流れに乗っていきたいなと思います。どう乗るかというイメージは、特にはしていません。周りも3000という距離が初めてだと思いますし、流れというのは競馬に行ってみないと分からないので、ここのポジションを取りに行くとかその辺りは考えていません。最後の一冠ですし、菊花賞2着のリアルスティールの弟ということで期待している部分も大きいです。頑張りますので応援よろしくお願いします」

前走、セントライト記念7着のマウントロブソン(牡3、美浦・堀厩舎)は、石橋脩騎手を背に(レースでは川田将雅騎手が騎乗予定)南ウッドチップコースで追われ、5F69.0-54.2-39.9-13.4秒をマークした。

【橋本助手のコメント】
「先週は少し反応が鈍いところがありましたし、エンジンのかかりが遅いタイプなので、今日はチークを着けて追いました。前走でかかってしまったので、今回はレースではチークを着けません。今日の追い切りは、エンジンのかかりは遅かったですけどしっかり動けていましたし、先週、今週としっかりやってきたので、前走よりも動けるかと思っています。前走はあのような形になってしまいましたが、春は強い相手と良い競馬をしてきたので今回は巻き返してほしいですね。かかったり気性面は不安定ですけど、折り合えばチャンスはあると思っています。頑張ってもらいたいです」

マウントロブソン

前走、習志野特別1着のミライヘノツバサ(牡3、美浦・伊藤大厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F66.6-51.6-38.3-12.8秒をマークした。

【伊藤大士調教師のコメント】
「単走で予定通りにやれました。時計は気持ち少し速いかという感じでしたが、馬場の内を通っていましたからね。手前もしっかり替えていましたし、動きは良かったです。順調に上向いていますよ。気性的にも肉体的にもまだまだですし、良化の余地を残したなかでこれだけやれているのは贅沢ですよね。正直、3000という距離は微妙かもしれませんが、それはどの馬も同じ条件ですからね。北海道で競馬を使った実績もありますし、長距離輸送は大丈夫です。個人的には、中山での好走実績は京都とリンクしていると思っているので、今回も良いイメージを持っています。気の良いところがセールスポイントの馬ですし、小細工なしの出たなりの競馬で良いと思っています。あとは流れ次第でしょう」

ミライヘノツバサ