【ジャパンC】キタサンブラック順風満帆 清水久師「納得のいく好仕上がり」

キタサンブラック

23日、ジャパンC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨年の菊花賞、今年の天皇賞(春)を制し、長距離では無類の安定感を誇るキタサンブラック(牡4、栗東・清水久厩舎)。先週、CWで6F79秒台と上々の動きを見せ、1週前にしてギュッと馬体が引き締まった。今週は全体時計が85秒台と控えめながら、終い12秒フラットと軽快に伸びた。師も太鼓判を押す100%のデキで秋の大一番・ジャパンカップに挑む。


追い切り後、管理する清水久詞調教師の一問一答は以下の通り。

●満点の内容だった京都大賞典 4歳を迎えて完全に本格化

-:前走は久々のレースでしたが、振り返っていただけますか。

清水久詞調教師:良いスタートが切れましたね。

-:前に馬を置いてのレースとなりましたが、先生から指示をされたのですか?

清:指示は何も出していないですね。行く馬はわかっていたので、2番手からの競馬になるとは思っていましたが、あのペースできっちり折り合って、良い競馬ができましたね。

キタサンブラック

-:逃げるレースが続いていましたが、久々でも全く関係ないといった感じでしたね。

清:ジョッキーが上手く乗ってくれました。馬のほうも、逃げが続いていたので、前に他馬を置いた時の折り合いを少し心配していましたが、全く問題なかったですね。

-:秋初戦として、先生から見て評価は何点くらいでしょう?

清:レース内容も結果を言うこと無いものだったので、100点満点をあげても良いのではないでしょうか。

-:一度使われたことによっての上積みはどうでしょうか。

清:見た目にも張りが出てきていますし、毛艶もうんと良くなってきましたので、上積みは十分あると感じています。

-:中間の乗り込み、調整過程はどのようなものだったのか教えて下さい。

清:順調そのものです。いつも通りの調整で、満足のいく仕上がりでここまで来ることができました。

-:1週前は黒岩騎手が跨っての追い切りとなりましたが、先生の指示はどのようなものだったのでしょうか?

清:目標の馬を前に置いて、時計はしっかりと出したかったので、6F79秒台で終いもまとめてくれましたから、指示通りの良い動き、良い調教になったと思いますね。

●満足のいく最終追い切り、絶好の仕上がりに師もニッコリ

-:今日の追い切りの指示、内容は先生から見てどうでしたか?

清:輸送もありますし、先週も水曜日と週末に速いところをしっかりやれて仕上がっていますから、84秒くらいから終いだけサッと伸ばすような調教ができれば、と思って指示を出しましたが、その通りに乗ってくれました。とても良い追い切りだったと思います。

-:追い切りから上がってきての息の入りなどはいかがでしたか。

清:歩様も良かったですし、息もそれほど乱れていなかったので、これくらいの追い切りでしたらブラックにとっては楽だったのではないでしょうか。臨戦過程については言うこと無いですね。

-:調子の良さは先生の笑顔からも伝わってきますね。

清:顔を見ればわかると良く言われますよ(笑)。「じゃあ、聞かないで下さい」って言うんですけどね(笑)。

キタサンブラック

-:今回はダービー以来の東京芝2400mということになりますが、この点はいかがでしょう?

清:それも良く聞かれますが、僕は全く心配していないですし、この舞台でも走れるというところを見せたいですね。

-:京都大賞典からジャパンカップへ直行というのも少し珍しいローテかと思いますが、どうでしょうか。

清:宝塚記念の直後に決まったローテーションですから、何も心配はしていないですね。

-:ファンの多い馬ですし、当日東京競馬場には沢山の方がキタサンブラックに声援を送ると思われますが、改めてファンの方々に抱負、メッセージをいただけますか?

清:ここまで順調に来ることができましたし、無事に競馬を迎えて、ブラックの元気な姿を見せたいと思っています。

-:武豊騎手の会見の最後に、今年は第36回という話がありましたが。

清:ええ、オーナーに言われて初めて気づきました(笑)。これは勝たなきゃいけないですね。頑張ります。