【安田記念】最大の惑星となるか 目下5連勝中の逸材グレーターロンドン

グレーターロンドン

31日、安田記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、東風S1着のグレーターロンドン(牡5、美浦・大竹厩舎)は、福永祐一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.8-37.2-12.7秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「長期休養を挟んで昨年秋に500万クラスから再スタートしましたが、この馬のポテンシャルを出せれば勝てるかと思って復帰初戦を迎えました。そこを何とか乗り越えてくれましたし、その後も差は僅かですが結果を出してきました。前走はスローペースのなかでの瞬発力勝負になりましたし、現状での総合力を問われると半信半疑ですが、良い瞬発力はありますね。脚元の状態と馬体を確認して、そのときに良ければ競馬を使うスタンスできました。

前走は当初予定していませんでしたが、2走前の後の状態があまりに良かったので使いました。前走後はソエがかなり良くなかったので、予定していたダービー卿CTをパスして安田記念に向けて仕切り直しました。復帰後4戦コンスタントに使ったので、一旦オフにして作り直しました。この馬はずっと厩舎に置いて調整していますが、ツメに問題があるのでツメに良い蹄鉄を履かせて調整を進めています。2週前にツメに不安が出て4日間調教を休んだことで、体が10キロくらい増えました。それをどうやって絞っていくかをテーマに先週、今週とやってきました。

福永騎手はこの馬の姉に乗っていたこともあってか、以前からこの馬に乗ってみたいと言ってくれていたので、今回の最終追い切りでも乗ってもらいました。もっとハミを噛むかという印象を持っていたようですが、スムーズに走れたことでその印象も払拭できたようですし、切れるというより意外とパワータイプかという印象を掴んでくれたようです。

先週は6ハロン80秒を切る速いラップを刻むなか、最後は休み明けの分もあってダラしないところがありました。今日の追い切りは3頭併せの真ん中でプレッシャーがあるなか、ラスト1ハロンでどんな動きをするか見たいと思っていました。馬は元気一杯ですし、今週火曜の段階で前走比プラス13キロありましたが、今日やってどれくらい絞れてくるかですね。ずっと在厩調整をさせていただいているおかげで、彼にとってはトレセンがリラックス出来る環境になっているというか、運動場でも楽しそうに歩いています。

年齢を重ねて、マイルより距離を延ばしても良いかという感じがしますが、東京マイルは末脚を生かせる舞台ですし他の競馬場のマイルコースよりは良いと思っています。今回はG1独特の雰囲気に呑まれないようにしてもらいたいですね。いずれはG1の大舞台がふさわしい馬になっていくと思いますし、今回はG1の雰囲気を良い感じで記憶してくれればと思います。安田記念の出否に関して結論を引っ張っているところがありますけど、細かいところまでチェックをしないといけない馬ですし、この後も馬の状態を見ていきます」