【秋華賞】無傷の3連勝中のリカビトス「春先から考えてきたローテーション通り」

リカビトス

最終追いは坂路で自己ベストを更新したリカビトス

11日、秋華賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

無傷の3連勝中のリカビトス(牝3、美浦・奥村武厩舎)は、横山和生騎手(レースでは浜中俊騎手が騎乗)を背に坂路コースで追われ、4F51.1-38.8-26.3-13.5秒をマークした。

【奥村武調教師のコメント】
「若い頃からバネが良くて非凡な才能がありましたが、弱いところがあって調教でもレースでも1回ごとにダメージがあって回復に時間がかかるので、使い込んで来られませんでした。

新馬の勝ち方も良かったですけど、2戦目に500万クラスにしてはメンバーが揃っているなかで最後にまとめて差し切ったのを見て、やはり走る馬だと思いました。体質はだいぶ強くなってきていると思いますが、まだ良化の余地がありますし、本当に良くなってくるのは古馬になってからかと思っています。

前走後はダメージがあったので、ノーザンファーム天栄の方でケアしてもらいました。疲れを取ることに重点を置いて調整しましたが、以前に比べて調教のダメージが抜けるのが早くなっていますし、馬が成長しています。今週の追い切りは前の馬が速くて前半はオーバーペースになりましたが、それでも終いまでしっかり走っていましたし良い内容だったと思います。

関西圏への輸送はやってみないと分かりませんが、初戦の新潟では体が減るかと心配していたものの増えていましたからね。精神的にドッシリしているので、輸送はそれほど心配していません。大きく減らず、410キロ台後半なら問題ないと思います。

スタートが速くないので恐らく後ろからの競馬になると思いますし、道中は急かさずに一発狙うような乗り方をしてもらうようにジョッキーと相談します。京都の2000でも後ろから差し切って勝っているジョッキーですし、自分がどうこう言うことはありません。

軽いタッチで走る馬なので、道悪はプラス材料ではありません。春先から考えてきたローテーション通りに出走できますし、条件戦とはいえまだ負けたことのない馬なのでワクワクしています。強い馬に胸を借りて、どこまでやれるかですね」