【天皇賞(秋)】叩いた効果ありソウルスターリング「フットワークと息がとても良かった」

天皇賞(秋)へルメール騎手を背に追い切りを行うソウルスターリング

天皇賞(秋)へルメール騎手を背に追い切りを行うソウルスターリング

25日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、毎日王冠で8着だったソウルスターリング(牝3、美浦・藤沢和厩舎)は、ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F65.7-51.2-37.9-12.5秒をマークした。

【藤沢和雄調教師のコメント】
「前走は強い馬たちと一緒に競馬をしましたし、展開も今までとは違う形になって残念な結果になりました。幾分出遅れましたが、内枠から押し出されるようにハナへ行くような展開になって馬が戸惑っていました。今回は好位から競馬が出来れば、と思っています。

競馬を1回使って、先週の稽古の動きも良かったです。ルメール騎手が競馬の週の追い切りに乗りたいと言っていましたし、動きを見てもらおうと思って今週は美浦に来てもらいました。水曜日の追い切りはいつもより時計が少し速かったですけど、動きは良かったですし馬のテンションは前走より落ち着いていたと思います。

桜花賞のときも良いかと思っていましたが、オークスの内容を見ると距離があった方が良さそうですし前走より距離が延びるのはプラスだと思います。3歳馬と古馬とでは斤量差がありますけど、それだけ3歳馬が強い古馬と走るのは大変ということだと思います。

先週のような悪い馬場になることはないと思いますが、ヨーロッパ血統の馬でも思ったほど道悪が得意ではないようですし、出来れば道悪でない方が良いですね。春シーズンより精神面は成長していると思いますし、頑張り屋の馬なので期待しています」

【ルメール騎手のコメント】
「水曜日の追い切りは、直線を向いて段々ペース上げていってゴールの後にまた走りました。フットワークと息がとても良かったです。前走のときよりもコンディションが良かったと思いますし、今週の天皇賞が楽しみです。

彼女はいつも長く脚を使いますし、トビが大きくてパワーがすごくあります。とても乗りやすかったですし、かからずリラックスして終いも伸びてくれました。前走は休み明けでリフレッシュしていた分、テンションがすごく高かったですけど、今回の追い切りでは問題なかったですし、リラックスして息が入っていたので心配していません。

前走は1800で、この条件ではフットワークがちょっと遅かったですね。直線を向いてすぐ外の馬のプレッシャーがありましたし、今回は2000に延びてちょっと違うと思います。ちょうど良い距離ですし、良いペースだったら最後に長く脚を使えるスタミナを使うことができます。

彼女はG1ホースで結構ラクにオークスを勝ったので、ここでもレベルは問題ないと思います。天皇賞のメンバーはすごく強いですけど、人気馬のなかには休み明けの馬もたくさんいます。彼女はひと叩きをしていますし、チャンスはあると思います。

どんなレースをするかはいつもペースや枠番によりますけど、遅いペースではダメだと思うのですぐに良いポジションを取りたいです。ペースをジャッジして、上げられるならポジションを上げていきます。

東京競馬場で勝ったことありますし、東京競馬場はちょうど良い馬です。追い切り後は藤沢先生に、馬は良いコンディションです、とだけ言いました。完璧でしたし、先生も嬉しそうだったのでコミュニケーションはあまりいりません。

桜花賞のときは馬場がちょっと軟らかくて、馬のバランスがあまり良くなかったです。先週ほどではないだろうけど、今週もまた軟らかい馬場になるかもしれない点はちょっと心配しています。私は問題ないですけど、馬がちょっと大変ですね。

ファンの皆さん、天皇賞を見てください。ソウルスターリングは今年オークスを勝った馬で、またG1を勝てると思います。今回も強いメンバーですが、また自信があります。だから応援してください。よろしくお願いします」