【天皇賞(秋)】前走上がり最速グレーターロンドン「僕はこの馬も強いと思っています」

天皇賞(秋)へ田辺騎手を背に追い切りを行うグレーターロンドン

天皇賞(秋)へ田辺騎手を背に追い切りを行うグレーターロンドン

25日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、毎日王冠で3着だったグレーターロンドン(牡5、美浦・大竹厩舎)は、田辺裕信騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.6-37.8-12.6秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「調教でもよく動きますし今回は中2週ということもあるので、水曜日の追い切りは感触を確かめるだけでやり過ぎないように、という指示通りの内容でした。この馬のここのところのパターンとして、レース当該週にはジョッキーに乗ってもらっているので今週も田辺騎手に乗ってもらいました。これまでの過程を知っているジョッキーですし、調教後も良い感触だったと話してくれたのでホッとしました。

前走は3コーナー辺りで行きたいスペースがありましたが、そこに入って行けませんでした。田辺騎手とも話しましたが、あそこに入っていけていれば、もっと際どい競馬が出来たのではないかと思っています。

人間が力が入らないようにしていますが、さすがに入りますね。安田記念でもメンバーが揃ったなかで頑張ってくれましたが、まだタイトルをひとつも取っていない馬ですし胸を借りるイメージで臨もうと思っています。

週末は台風が来る予報もありますし、どんな馬場になるのかイメージも持てていない状況ですが、いつも通りこの馬の持てる力を出してくれれば、結果も出てくるのではないかと思っています。あまりに馬場が悪くなるようなら割引きが必要かと思いますが、前も掻き込むような走法ですし少々悪いくらいならかえってプラスに働くかもしれません。

血統的に距離はこなせるのではないかと思っています。ツメのケアの仕方、コントロールの仕方が月日が経つごとに方法が確立されてきました。まだ常にツメの状態を逐一観察しながら次の予定をどうするか考えているので、この馬に関しては歯切れの良いコメントが出来ませんけど、ファンの皆さんに応援していただければ良い結果に繋がると思っています」

【田辺裕信騎手のコメント】
「水曜の追い切りでは、息遣いを確認したいと思っていました。気合いが乗って息遣いが良くなっていましたし、秋にひと叩きしたことで前走よりも状態が上がっているなと感じました。

前走はもうひと追い欲しいなというくらいでしたが、それでもあれだけ頑張ってくれましたからね。少頭数でしたがメンバーが揃っていましたし、休み明けの雰囲気のなかでどれだけ頑張れるかと思っていましたが、よく上位馬に食らいつきました。改めて力があると思いましたし、良い方向に上がってきたと思います。

前走から更に距離が延びて折り合いがどうかということと、中2週というこの馬にとっては短いサイクルのローテーションがどう出るかということについては分かりません。

この馬は上がりの時計を持っていますし、それが生きる展開になってくれれば良いなと思います。若い頃はツメが弱くて上手く使えないところがありましたが、元々期待していた馬でこのくらいは来られる馬だと思っていました。僕もそうですが、陣営も楽しみにしていると思います。強い馬がたくさんいますが、僕はこの馬も強いと思っていますし良いレースをしたいです。

この馬自身それほど重い馬場を経験していないので何とも言えませんが、日曜日に道悪の坂路を勢い良く上がっていたと厩舎の方から聞いていますし、道悪馬場もこなしてくれるかもしれません」