【皐月賞】グレイル逆襲へ手応え「実力は世代トップクラス。 前回の雪辱を」

グレイル

前回の雪辱に燃えるグレイル

11日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

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前走、共同通信杯で7着に敗れたグレイル(牡3、栗東・野中厩舎)は、岩田康誠騎手を背にCウッドコースで最終調整。一杯に追われて6F79.5-64.8-50.8-37.1-11.6秒をマークし、1.2秒追走した僚馬(古馬500万下)に0.1秒先着した。管理する野中賢二調教師のコメントは以下の通り。

「前走は少頭数の割には縦長の展開になってしまって、ちょっと少し離れた位置取りになってしまいました。ゲートを出てすぐに寄られてしまって、位置取りが悪くなってしまったんですけども、東京のあの時の馬場が、先行した内の馬しか伸びないというか、そういうちょっと特殊な馬場状態だったというのもありました。枠順であり、ゲートを出て寄られて位置取りが悪くなったとか、全部いろいろ競馬的に難しくなったかなところはあって、やっぱり外を押し上げていって最後はジリジリになってしまったので、ちょっと展開的にも仕方なかったかなという感じはしていますけどね。左回りに関しては全然問題ないとは今でも思ってますし、あくまでも枠順であったり、レースの流れであったり、全てが向いていなかった感じがしています。

(前走初の長距離輸送だったが)元々あまり手のかからない子で、輸送もおとなしく、何の問題もなくクリアできましたし、着いてからレース当日の朝の運動でも落ち着いていたということなので、そのへんに関しては問題ないかなと思います。前走後はやはり少し疲れもありましたんで、ノーザンしがらきのほうにリフレッシュのために放牧に出させていただいて、そこでちょっとゆったりと過ごさせた後、早めに栗東に入厩させました。(帰厩後は)思ったより少し疲れが抜けずに、こちらが思っているより立ち上げが遅れたというのは少しあるんですけども、立ち上げてからはこれまで順調に来ていますね。

最終追い切りは岩田ジョッキーに乗ってもらって、6ハロンからある程度、最後はしっかり負荷をかけて欲しいということでした。先週の追い切りが時計的には出ていたんですけども、ちょっと僕がずっと見ている中では物足りない内容というか、この馬にすれば少し動きはもう一つだなというのがあったんですけど、今日に関してはやっぱり、先週しっかりとやって今日もというところで、かなり動きは合格点があげられるなというところまでは来ていますね。

(初騎乗の岩田騎手には)おおまかなこの馬の特徴なんかは話をさせてもらってるんですけど、レースに関しては、枠順が出てからまたゆっくり作戦を練りたいなと思っています。(初の中山コースについては)僕たちが思っているよりはレースを器用にこなしてはくれるんですけども、中山の形態というのは、実際に合っているのかといわれると、もう少し大きな馬場の方がいいのかなという気はしますけどね。

(週末は土日とも雨予報だが)新馬戦でかなり悪い馬場をこなしていますから問題ないのかなと思いますが、またそこに荒れた中山の馬場となるとどうなのかなと、ちょっと不安はありますけど、雨自体は全然問題ないと思いますね。前走は本命(1番人気)に推していただいたんですけども、結果を出せずに申し訳ないことをしたので、今回は何とか前回の雪辱をと思っています。本当にこの世代では実力はトップクラスだと思ってますので、何とか巻き返したいと思っていますので、応援よろしくお願いします」