【天皇賞(春)】唯一のG1馬・シュヴァルグラン友道師が明かす「有馬記念の夜に…」

シュヴァルグラン

ボウマン騎手を背に追い切りを行うシュヴァルグラン

25日、天皇賞・春(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

天皇賞(春)の総力特集はコチラ⇒

前走、大阪杯で13着に敗れたシュヴァルグラン(牡6、栗東・友道厩舎)は、H.ボウマン騎手を背に坂路で最終追い切り。不良馬場で54.6-39.8-25.7-12.8秒をマークした。管理する友道康夫調教師のコメントは以下の通り。

「(大阪杯の)2000mは守備範囲からは離れていたんですけど、ペースが合わなくてあの着順になったと思います。前半スローペースでヨーイドンの競馬になって、今までそういう競馬の経験はなかったので、ちょっと馬も走りづらかったんだと思います。

最初は2000mを使ったということで行きたがる面もあったんですけど、徐々に修正できて今は長距離で行けるような感じになってきたと思います。(先週はCウッドで併せ馬)3頭で併せて長めから追って、終いもしっかり追うような指示で乗ってもらいました。見た目はちょっと遅れはしたんですけど、もともと攻め馬ではそんなに動くタイプではないので、しっかり負荷がかかって良い追い切りだったと思います。

(最終追い切りは坂路)今週競馬ということもありますし、雨が降って馬場状態のこともあったので今回は坂路で追いました。だいたい54~55秒台でということと、馬の調教ではあるんですけど久々にボウマン騎手に乗ってもらって感触をもう一度確かめてもらうように乗ってもらいました。もともとこういう馬場では走りづらいんですけど、ジョッキーに追われてからの終いの走りには迫力を感じました。やっぱり一番合うジョッキーだと思います。(ボウマン騎手が言うように)ハッピーな感じで走れていたと思います。

(2000mから3200mへの距離延長について)もともと天皇賞を目標にしてきたので、3200mを走れるように調整してきました。断然、2400m以上の馬だと思います。(2年前は3着、昨年は2着と相性の良いコース)走り方の大きな馬なので、東京もそうなんですけど、広い京都の外回りが一番合っているんだと思います。

有馬記念の夜、オーナー(佐々木主浩氏)も交えて来年どうするかを話した時に「天皇賞を獲りに行こう」という話になりました。そこでボウマン騎手から「僕が行きます」と言ってくれて、その時点で乗れることが決定したので嬉しく思っています。日程的にも大丈夫ということで、オーナーも(心の中で)ガッツポーズしていたんじゃないですかね。

他のメンバーを見ても連勝している馬もいますし、長距離で結果を残している馬もいるので、簡単に勝てるレースではないと思っています。春の天皇賞は3年越しで狙ってきたタイトルで3着、2着と来ているので、今年はなんとか1着を取れるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

シュヴァルグラン

シュヴァルグランについて語る友道師