【天皇賞(春)】初コンタクトで手応え G1獲りに燃える三浦&クリンチャー

クリンチャー

クリンチャーについて語る三浦騎手

25日、天皇賞・春(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

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前走、阪神大賞典3着のクリンチャー(牡4、栗東・宮本厩舎)は、三浦皇成騎手を背に坂路で追われ、4F54.9-39.9-25.7-12.6秒をマークした。レースでも騎乗する三浦皇成騎手のコメントは以下の通り。

「(騎乗依頼はいつ?)日曜日のレースが終わってからでしたが、1週間の競馬が全部終わって一段落ついた時だったので、驚きでしかなかったですね。このような形で依頼が舞い込んだのですが、僕を選んでくださったオーナーに感謝しかなかったですね。

前走まではどちらかというとズブさというか、一線級でやっている馬達に比べて幼さだったり、反応の鈍さがあるのかなと思って、却ってそれが競馬でいい方に出ていた思っていましたが、前走を見る限り、しっかりスイッチがあるというか、気を付けて乗らなければいけないんだなと思います。

馬の方はしっかり乗り込んで仕上がっているという話だったので、今日の追い切りは単走で馬のクセだったり、コンタクトをしっかり確認してほしいと。あいにくの雨だったので、馬場もいつもより悪くてそれが心配でしたが、そういう意味でもいろいろ気を付けながら乗りたいと思っていました。(跨がった感触は)坂路まで並足で歩かせてもらったのですが、扱いやすい馬というか、すぐにコンタクトが取れましたし、跨がってG1を獲りに行くいい馬だなという背中をしていましたね。

(改めて乗ってみていいなと感じた部分は?)時計は無理しないように、最後までいい走りを持続できるようにと思ったのですが、逆にちょっと物足りないかなと思うくらい、時計は55秒を切るくらいでしたが、全然もっと楽にもっといい時計が出るような感じで、今日は馬も仕上がっているという話だったので、どういう状態なのか、どういう時に馬がどんな反応を見せるのか、その確認をしたかったので、そういう意味では本当にいい追い切りができましたし、初めてでしたが改めてすごくいい背中をしているなという感触が掴めました。

(阪神大賞典を振り返って、ちょっとクセがあるかなという感じがあったと思うが)クセと捉えるか、逆にこの馬の良さと捉えるか、そこは初めてタッグを組ませていただくので、そこは逆に馬のセールスポイントと思って、気の乗りをいいように競馬に持っていけたらと思っているので、何の心配もしていません。いい走りを最後まで持続できていましたし、感触としてはすごくいい感触を掴めたと思います。(宮本調教師には)自信を持って乗ってきてほしいと言われましたし、オーナーも含めて今回勝ちに行くという気持ちがすごく伝わったので、その中で手綱を任せていただいた以上、勝ちに行きたい気持ちでいます。

(レースプランは?)一番は馬のリズムとコースロスなく立ち回ることが大事ですし、枠順も含めて、この馬が3200mを気持ち良く走れるように導けたらなと思っています。内枠の方がイメージはつきやすいですが、「内枠、内枠」と言ってて、外枠になった時……、ということもあるので、枠順が出るまでは、その辺は気にせずに。ただ、本当にいい感触が掴めたので、どの枠でもこの馬のリズムで走れればいい結果がついてくると思います。このような形で急遽依頼をいただきましたが、しっかりこの馬の競馬をして、勝ちに行けたらなと思っていますので、よろしくお願いします」

クリンチャー

三浦騎手を背に追い切りを行うクリンチャー