【オークス】「距離に合わせて造ってきた」サトノワルキューレら角居厩舎3頭のコメント

角居勝彦

オークスに3頭を送り出す角居勝彦調教師

16日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、フローラS1着のサトノワルキューレ(牝3、栗東・角居厩舎)は、助手を背に坂路で追われ、4F57.5-41.1-26.0-12.9秒をマークした。

また、同じ角居厩舎で前走フラワーC1着のカンタービレ(牝3、栗東・角居厩舎)は、田辺裕信騎手を背に坂路で追われて、4F52.4-37.8-24.9-12.3秒をマーク。前走、スイートピーS1着のランドネ(牝3、栗東・角居厩舎)も坂路で追われ、4F54.9-39.9-26.5-13.1秒をマークした。

【角居勝彦調教師のコメント】
「(サトノワルキューレについて、フローラSを振り返って)出遅れたので、後ろからになりました。長い脚を使うと思っていましたが、全部差し切れるくらいの脚を使うとは思いませんでした。切れ味も出てきているなと感じました。レース後は1週間ほど軽めの調整でしたが、すぐにカイバも戻りましたし、乗ってる人は『元気になってます』と話してくれました。馬は出来上がっている状態なので、あとはテンションが上がらないようにというのと、カイバをしっかり食べさせて膨らませたいと思っていました。

(最終追い切りの指示は?)55~56(秒)ぐらいで予定で、ちょっと1秒、2秒遅かったのですが、馬場が荒れていたのもあるので、あとで調整が利く範疇かなと思っています。(2400mという距離は)意図的に使って、それなりの競馬をしてくれているので、こういう距離で走れる子なんだなと思います。(馬体重は)ちょっとプラスならいいなと思います。桜花賞組と戦っていないので、比べようはないですが、強い桜花賞組といい状態で戦えるのはいいかなと思います。距離もコースも走ったことがあるので、いい競馬をしてもらいたいですね。最後の最後で切符をうまく取ってくれていますし、こういう距離に合わせて造ってきたので、応援よろしくお願いします。

(カンタービレについて、フラワーCを振り返って)体質的にちょっと弱いところがあったので、勝てるかどうかは不安でしたが、この子も長いいい脚、渋太い脚を使って勝ってくれました。少し弱いところがあって、桜花賞に乗れるところにいたのですが、オークス一本に決めてひと息入れました。あの競馬で勝負強いな改めて感じました。しっかり疲れを取って帰ってきましたが、競馬までスイッチを入れるのに、結構きつい調教をしてきました。

(最終追い切りは田辺騎手が騎乗)坂路で53(秒)くらいといいましたが、それを上回る時計で走ってこれましたし、いい状態と思います。(田辺騎手とは)『真っ直ぐ走るし、折り合いもコントロールが利いていい動き』ということでした。(2400mという舞台は)やってみないと分からないところはありますが、渋太い脚を使うので長い直線も頑張ってくれると思います。精神的にも安定してきた感じがありますし、苦しい所のヤマを越えたのかなと感じはしますね。乗り手のいうことを聞いて渋太い脚を見せてほしいと思います。

(ランドネについて、スイートピーSを振り返って)元々スタートは上手で、いいポジションから突き放して勝ってくれました。速い流れで先行して、上手に乗ってもらえたと思います。(中間の気配は)馬は出来上がっていましたので、あとは疲れが残っていないかを確かめる程度ですね。 落ち着いて調教も55(秒)で、オーバーワークにならない程度の調教だったと思います。(これまでは1800~2000mを使われてきたが)ちょっとオークスは長い感じがしますが、先行できるので、頑張れないかなと思います。(内田博騎手と初コンビ)脚がなくなってからでもしっかり追ってくれるジョッキーなので、ギリギリ我慢しきってくれればいいですね。

(3頭出しのオークス。最後に意気込みを)クラシックはオークスしか出ていないので……。一生懸命造ったので、頑張って競馬をしたいと思います」

サトノワルキューレ

距離実績十分のサトノワルキューレ

カンタービレ

田辺騎手を背に追われたカンタービレ

ランドネ

機動力を生かしたいランドネ