【天皇賞(秋)】不安払拭レイデオロ 絶好調ルメール「府中2000はちょうど良い」

レイデオロ

天皇賞(秋)へ向けて調整されるレイデオロ

24日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、オールカマー1着のレイデオロ(牡4、美浦・藤沢和厩舎)は、C.ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.4-52.4-38.6-13.0秒をマークした。

【藤沢和雄調教師のコメント】
「先週の1週前追い切りは馬場でやりましたが、アクションが良くなかったので遅い時計になりました。日曜日には坂路で時計が出ていますが、そういう意味で最終追い切りはスムーズに回って来られるかということで、併せ馬を予定していました。いつもの追い切りのように、2ハロンくらい併せ馬をするようには指示しておきました。久し振りに前走を使ってそこからレース間隔もあいていないので、馬の気合いもずいぶんと入っていていつになくやる気になっていました。1週前追い切りは、馬場が思った以上に重くて手前を替えたときにバランスを崩したようでした。歩様は大丈夫でしたが、大事を取って乗り手が止めたので良かったと思います。影響は全くないと思っています。いつもレース間隔があいていて、前走も調教ではあまりピリッとしませんでしたが、スタートから少し気合いをつけられる辛い流れのなか、終いはよく頑張ってくれたと思います。ラスト100メートルくらいは良い感じだったと思います。

ドバイのときは随分と遅い流れで、馬が行きたがってゴチャつきましたからね。少し流れが遅過ぎたのかな、と思います。前走でもスタートから気合いを入れて運んでもかかりませんでしたし、逆に速い馬場だったことも良かったかと思います。今回はレース間隔が詰まっていることで調整がとても楽でしたし、馬の気持ちも久し振りにやる気十分なので期待しています。府中2000は1番向いている距離、コースだと思っています。彼が出走するレースは強い馬がたくさんいますが、今回もまた頑張ってくれると思います。府中2000はスピード、スタミナの両方が無ければ上手に競馬ができませんし、力を試すには良いコースだと思います。レース前日の土曜日に輸送をする予定です。いつも応援してもらっていますが、ダービー以降はちょっと残念なレースもありました。今回は体調も良さそうですし、また応援してください。」

【C.ルメール騎手のコメント】
「最終追い切りは、最初からリラックスできて柔らかく走れましたし、手前も替えてすごく良い追い切りでした。先週はアクシデントがあったようですし少し心配していたので、最終追い切りでは馬の脚に注意をしてバランスも気を付けました。アクシデントの影響も感じませんでしたし状態も良さそうで、追い切りの前後も馬がすごく静かでした。前走のオールカマーの前は少し太い感じがしましたが、今回彼の体はちょうど良いと思います。前走は3コーナー辺りから少し反応が遅かったですが、ラスト200メートルではすごく良い脚を使いました。ドバイ遠征のときは馬のテンションが高くて折り合いが大変でしたが、そこで抑えて我慢させたことが生きて前走では折り合いがとても良くて乗りやすかったです。

エンジンがかかるまで時間がかかりますが、ラスト200メートルはすごく切れ味の走りをする馬なので直線が長いコースは良いですし、スタミナもあるので府中2000はちょうど良いと思います。普段レイデオロはスタートが速くないので後ろの位置になると思いますし、ペースが流れてほしいですね。でも良いスタートを切って良い位置を取れたら、ダービーのときのように前めで乗りたいと思っています。スタートやペースによって競馬の形は変わると思いますが、もちろん人気馬をマークしたいと思っています。今回のメンバーは強くてみんなにチャンスがあるので勝つのは難しいですけど、レイデオロも能力があってコンディションも良さそうですし、勝つためのチャンスはあります」