【マイルCS】ペルシアンナイト連覇へ「昨年以上」ジャンダルムは「一発狙う」

ペルシアンナイト

最終追いで3頭併せを行うペルシアンナイト(左端)

14日、マイルチャンピオンシップ(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

●昨年の勝ち馬で、前走富士Sは5着だったペルシアンナイト(牡4、栗東・池江寿厩舎)はCウッドコースでM.デムーロ騎手を背に最終調整。同レースに出走するジャンダルムを含む3頭併せで0.5秒追走して0.2秒遅れたが、一杯に追われて4F50.8-36.8-11.7秒をマークした。

追い切り後に行われた共同会見での池江泰寿調教師のコメントは以下のとおり。

【池江泰寿調教師のコメント】
「(富士Sは5着)状態は去年より良かったので期待していたんですけど、直線で前が壁になって出てこられないと言うか、スペースがなくてね。エンジンのかかりが遅い馬なので致命的でしたね。上がってきても息は乱れていなかったですし、厩舎に戻ってからも走っていないぶん元気でしたね。脚をぶつけたりとかもなかったですし、精神的にストレスがかかったような感じもなく、非常に良い状態です。

(中間は)間隔も中3週と詰まっているので1週前に長めの6ハロンをやって、動きとタイムともによかったですね。今週は息を整える形で(Cウッドの)半マイルで3頭併せで短めの追い切りを行いました。タイムは思ったよりも少し速かったですし、 3頭併せの一番後ろから追いかけた分、追いつくところまで行かなかったですけど、真ん中のジャンダルムは調教動く馬なので見劣りましたが、ペルシアンナイトは去年のマイルCS前よりも良い状態だと思います。

(昨年からの成長は)気性はそんなに成長したという感じはしないですけど、体は筋肉量が増えて男馬らしくなってきたなという印象です。差し、追い込み馬なので前走のようなスローペースになると厳しくなるんですが、ある程度流れてくれればペルシアンナイトに向く展開になると思いますので、ペースが鍵を握っていると思います。

(週末は土曜に雨予報)切れ味勝負の馬なのであまりプラスにはならないと思いますが、これも運命だと思ってやっていきたいと思います。良でもパンパンの良馬場のほうが良いと思います。去年は鮮やかに差し切ってG1初制覇を成し遂げたんですが、今年1年間は不甲斐ない結果が続いているので、ここでファンの皆さんに強いペルシアンナイトをお見せしたいと思っています」

ジャンダルム

ペルシアンナイトに先着したジャンダルム

●前走の富士Sは7着だったジャンダルム(牡3、栗東・池江寿厩舎)は、武豊騎手を背にCウッドコースでペルシアンナイトを含む3頭併せを行い0.2秒先着。一杯に追われて4F51.1-37.0-11.5秒をマークした。

追い切り後に行われた共同会見での池江泰寿調教師のコメントは以下のとおり。

【池江泰寿調教師のコメント】
「(ダービー以来の富士Sは7着)もともとマイラーだと思っていたんですが、ホープフルSで2着に来たり弥生賞でも3着に来たので、やはりダービーに行けるものなら行きたいということでダービーに出走したのですが、結果的には距離が長かったですね。得意のマイルに戻そうと思ったのが前走だったんですが、流れが向かないというのもありましたし、初めての古馬との対戦、久々と不利が重なって結果を出せませんでした。能力はあんなもんじゃないと思っています。

先週長めからやったのが本追いで、今週は半マイルだけ3頭併せで息を整える調教でした。動きは抜群に良かったですよね。上積みは大きいです。(デイリー杯2歳Sを勝った京都のマイル戦は)適性のある舞台だと思っていますので期待しています。まだ3歳馬ですがマイル適性も能力も高いですし、本当に状態がいいので、ここで一発狙っています」