【阪神JF】2戦無敗のクロノジェネシス「体も気持ちの面でもゆとりが出てきた」

クロノジェネシス

一杯に追われるヴィッセン(古1000万)を馬なりで圧倒したクロノジェネシス

5日、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走アイビーS2着のクロノジェネシス(牝2、栗東・斉藤崇厩舎)はCWで最終調整。6F82.7-67.5-52.6-38.7-12.1をマークした。追い切り後に行われた斉藤崇史調教師のコメントは以下のとおり。

【斉藤崇史調教師のコメント】
「(デビュー前と今の状態を比べて)デビュー前の追い切りの時点から動きも良かったですし、すごくいいキャンターする馬だったんで、「この馬走るな!」という感じはあったのはあったんですけど、小倉、東京とすごくいいレースをしてくれたんで、G1で人気する馬でいけることは、すごく嬉しいですよね。

(前走で使った32秒台の末脚について)前半すごいスローペースで流れていたので、上がりが速くなるのはそういう競馬だったので、速くなって当然は当然なんですけど、一瞬で突き放して行く脚とか良かったので、内容的にも良かったかなと思います。

(これまで2戦とも好位につけられたレースセンスについて)あれだけペースが遅いので、好位にスッと付いたといってもそんなに前半が速くなっているわけでもないですし、ゲートから出て自然とあの位置になったという感じだと思うんですけど、あの位置で競馬をしていても、あのペースでも引っ掛かったりもしないですし、じっと馬群の中で我慢できる馬なんで、そういう意味ではジョッキーも競馬しやすいんじゃないかなとは思います。

(2戦終わった段階で、世代でも1,2を争うといった確信は?)他にも、重賞を勝っている馬とか強い馬がいっぱいいるんで、そういう馬に胸を借りるつもりでいけたらなと思っています。

(レース後の様子)レース後は少し気持ちが入ってしまうので、いつもノーザンさんに放牧に出して、気持ちを抜いてからもう一回という感じでやっているんですけれど、一回リセットすればスッとリセットされていますし、帰ってきてからもうすごく調整もしやすい馬なので、そのへんは心配していませんでした。

(今日の追い切りの評価)先週けっこうシッカリやったので、今日は終いだけサラッとというつもりでやったんですけど、動きも良かったですし、先週よりも動きに余裕があるなかでいい動きだったと思うんで、状態は徐々に上がってきているのかなという感じはしました。

(強く押さないでも、スッとという感じでしたよね?)本当に気のいい馬なんで、ジョッキーが行って欲しい時にスッと行けるというのが良いところですし、あまり目一杯やる必要もないので、今日はそういう形になりました。

(先週からの変化で良い部分)先週追い切ってから、体つきもそうですし、馬の気持ちの面でも少しゆとりが出てきたかなという感じがしたので、順調に来れてますし、良いですよ。

(1800mを2回使っての1600mだが)そうですね、先程も言いましたが、スローペースのヨーイドンしか経験していないので、マイルの流れで流れが速くなったときにどう対応できるかがカギだと思いますが、やってみなければ分からないところはありますけど、何とか対応してくれたらなと思っています。

(普段の調教からみての考え)本当はもう少し距離を伸ばしたところでオークスとかも狙って行きたいなと思っているので、あまりマイルにこだわり過ぎてビュンビュンビュンビュンやって、変に気持ちが入りすぎても嫌なんで、あまりそういう調教はしていないのはしていないんですけど。後は競馬にいって、馬がどれだけ対応してくれるかだと思います。

(阪神に関して)直線も長いですし、内回りだったらアレですけど、外回りで直線も長いですし、坂もそんなに苦にする馬じゃないので、そのへんは心配ないかなと思っています。

(G1に向けての意気込み)他にも強い馬がいっぱいいますけど、ジェネシスも1回も負けていないですし、本当にいつも一所懸命走ってくれるんで何とか勝てせてあげたいなという気持ちと、本当に良いレースができればいいと思っています」

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