【有馬記念】充実一途のキセキ 川田「ポテンシャルに見合う体になった」

川田騎手

共同会見でインタビューに応える川田将雅騎手

19日、有馬記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走ジャパンカップ2着のキセキ(牡4、栗東・中竹厩舎)はCWで最終調整。5F68.9-53.1-39.3-11.9をマークした。追い切り後に行われた共同会見での川田将雅騎手のコメントは以下のとおり。

【川田将雅騎手のコメント】
「(いまの気持ち)本当に1年はあっという間だなと思います。

(今秋3戦を振り返って)毎日王冠で久しぶりに騎乗しましたが、陣営から「前で競馬を組み立てて欲しいという支持だったのでそういう競馬を組み立てにいって、その後天皇賞も継続して、そういう競馬をしていくのが今のキセキにとってベストではないかと判断してあの競馬をして、その2戦得たもので、さらにJCでというところだったんですけど、勝ち切れてはないですけれど、内容としては毎回素晴らしい走りをしてくれているので、G1馬らしい走りをしてくれているなと思います。

(前走ジャパンカップ)とにかくキセキの能力を出し切る競馬ということであのレースを組み立てたんですけれど、アーモンドアイという素晴らしい馬以外には、しっかりとした着差をつけてのレースをできてはいるんですが、(アーモンドアイは)あまりにも強かったですからね。ただ、馬場も走りやすかったですし、時計があれだけ速くなったのも、全力の競馬をして、あとは馬場状態が素晴らしかったというところと合わさってのことだと思うので。

(前走での疲れの心配)もちろんそこが一番、今回に向けて心配した部分であるんですけど、厩舎の方からそこに関しての心配は全くないと聞いていますし。僕は中間跨っていないので、天皇賞の時もJCの時もそうですし、厩舎の方が「良い具合できている」とおっしゃっていますから、そこに関してはもう全く心配しなくてもいいんだろうなと思っています。

(中山2500mのイメージ)枠にも大きくされるコースであるのは間違いないんですが、この馬にとって、中山の2500mに替わるということがマイナスに働く部分というのはないと思っているので、自信を持って競馬を組み立てたいなと思っていますけれども。

(この秋に成長していると感じる部分)元々ポテンシャルがすごい高い馬だなと感じてはいたんですが、僕が乗せてもらったときはまだ若かったので、そのポテンシャルの高さはあるけれど、体を使えないというか、まだ走るには体の成長が追いついていない状態だったので、その後、G1を勝ってこの秋から乗せていただいていますけど、そのポテンシャルに見合う体になって、能力を出せる状態を整えることをできるようになったことが、これだけ素晴らしい走りをしていることにつながっていると思いますので、競走馬としてすごく充実した時期であるのは間違いないですから。まあ本当に「体が追いついたな」というところですかね。

(今回非常に注目度の高い有馬記念だと思うが)そうですね、オジュウチョウサンに関して言えば、これだけ障害レースで圧倒的なパフォーマンスをし続けた馬が平地に挑戦するというとても素晴らしいチャレンジだと思いますし、そこに結果を伴いながら有馬記念まで進んでいますから。まあファンの方が一番楽しみにされていると思うので、まあそういういろんな楽しみがあるというのも、有馬記念特有のものだと思いますから。いろいろな楽しみ方で見られる有馬記念だろうなと思います。

(ファンの皆さんにひと言)本当に順調に来ているということなので、いつもどおり自分の能力を発揮してくれると思いますから。今回も精一杯の競馬をして、一番良い結果を得られるように、キセキとともに頑張りたいと思いますので、まずは無事に当日を迎えて。それが一番ですし、あとは競馬をファンの方に楽しんでもらえたらと思います」

キセキ