【有馬記念】力が入るブラストワンピース池添「グランプリは何とかしたい」

ブラストワンピース

有馬記念へ向けて調整されるブラストワンピース

19日、有馬記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、菊花賞4着のブラストワンピース(牡3、美浦・大竹厩舎)は、池添謙一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.9-37.4-12.8秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「前走の菊花賞は近年まれに見るスローペースで瞬発力を問われる競馬になりましたし、1番ペースが速くなるところで大外を回る形になって厳しくなりました。幸いに前走がスローペースの競馬でレース後のダメージは極めて少なかったですし、一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出しました。常に背腰に痛みを抱えてきた馬ですが今回は痛みのない状態で帰厩してきましたし、その分いつも以上に負荷をかけることができています。1週前追い切りも結構しっかりやりましたし従来はレース当該週は流す程度で調整しますが、今回はしっかり負荷をかけようということで阪神カップを使う馬に併せ馬で引っ張ってもらって、速い流れのなかでどのくらい動けるかを見ました。併せた相手と相対的に見ると脚色が劣るところもありましたが、距離適性の違う馬が先導しましたしこの馬自身は良い動きでした。

ジョッキーは、以前よりしっかりしてきたと話していました。今まで東京中心で使ってきたので関東馬なのに今回が初めての中山になりますが、適性についてはやってみないと分かりません。枠順にかなり左右されるレースですし、できれば内の方の枠を引きたいですね。枠が決まってからレースプランを考えていこうと思っています。ここのところはゲートの中で動いてしまって若干立ち遅れるような形でレースに臨まないといけませんでしたが、今は精神的にしっかりしてきたからかこの中間のゲート練習でも中でドッシリ待っているので、その辺りは心配ないかと思っています。今年は違う方面から参加する馬もいたりして僕自身もワクワクするレースになるかと思いますし、良い結果を出したいのはもちろんですが、ファンの皆さんと一緒にグランプリを楽しめればと思っています」

【池添謙一騎手のコメント】
「最終追い切りは向正面からスタートして前に行く馬についていって、終いはそれなりにやってほしいと指示を受けていました。時計を出すつもりで前の馬が引っ張っていくと聞いていたので時計も出ていると思いますし、この馬の動きも良かったと思います。菊花賞から少しレース間隔があいていますが、短期間で背腰に筋肉が付きましたね。元々馬格がある馬ですが、更に迫力が増して先週、今週と跨ったときに良い体になったと感じました。キャンターも柔らか味があって、フットワークもこれまでで1番柔らか味が出て良い感じで成長していると思いました。大型馬で体を大きくダイナミックに使って走れるようなコースが合うとは思いますが、それなりに器用さがあるのでトリッキーな中山2500もこなしてくれると思います。

ゲートで少しガタつくのでそれは頭に入れておかないといけないと思いますし、すぐにコーナーが来るので枠順も重要になると思います。しっかりスタートを切って、良い位置を取りたいですね。最内枠が欲しい訳ではありませんが、真ん中よりも内めの枠が欲しいと思います。この馬はG1タイトルを取れる馬だとずっと思っていましたし、ダービー、菊花賞を取れなかったのは自分が上手く乗れなかった部分もあったと思っているので、グランプリは何とかしたいという気持ちです。古馬相手でも十分やれると思っていますし、良い結果を求めてしっかり乗りたいです」