【今週のコメント特注馬】亡くなった父へ素質馬が勝利を捧げる!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●4月6日(土)中山9R・野島崎特別(芝1800m)
アヴィオール(牝4、美浦・堀厩舎)

前走テレビ山梨杯は4着。スタートを決めるも次第に位置取りを下げてしまい、最後追い込んだが間に合わず、という展開であった。騎乗した石橋脩騎手は「馬の雰囲気は良く、いいスタートは切れましたが、最初のコーナーで自分が予想していた形と違い後手を踏んでしまったのが痛かったです。もう少し前のポジションなら際どい勝負になっていたと思います」と悔しい表情を浮かべていた。

高い素質、高い競馬センスを兼ね備え、デビューから2連勝を果たした素質馬。中山1800mも2走前に2着があり、勝ったダノングレースは次走の準オープン・初音Sも快勝しただけに、相手が悪かった。鞍上は名手・四位洋文騎手。ベテランの手綱捌きで、先日亡くなった父リダウツチョイスへ勝利をプレゼントしたい。

●4月7日(日)中山1R・3歳未勝利(ダート1200m)
フロントライン(牡3、美浦・小笠厩舎)

東京ダートマイルの新馬戦は調教の動きの良さなども加味され1番人気の支持を受けた本馬。ハナを切ってマイペースに持ち込んだが、直線では一気に手応えが悪くなり10着に大敗してしまった。騎乗したルメール騎手もこれについては「距離が長いですね。スタートが上手で道中ずっと手応えは良かったのですが、直線で反応できませんでした」と振り返る。

その筋肉質な見た目、そして兄キタノスマイルが地方とはいえ短距離を中心に入っていたことを考えれば、距離短縮は大きなプラスだろう。鞍上はデビューから1ヶ月、まだ勝利のない大塚海渡騎手。乗り馬に恵まれないところもあり、ここは減量を活かす、攻めの騎乗を見せてほしいものだ。


◆先週の結果

★土曜中山10R・千葉日報杯 ショウナンマッシブ 2着(4人気)
スタートからスムーズに2番手につけると、そこまで速くないペースも味方し、直線でもしっかり伸びて2着と結果を出した。オープンの葵Sで3着のある馬だけに、このクラスでは力上位であることを改めて証明した形だ。

今回騎乗した三浦皇成騎手が「オンとオフがハッキリしていて、カッとなりやすいタイプ」と言うように、折り合い面の不安が未だ残る。それだけに毎回コンスタントに買えるわけではないが、人気が落ちマークが薄くなった時はぜひとも買っておきたい。

★中山8R・4歳上500万 ゴールドクロス 2着(1人気)
1800mから600m距離短縮して臨んだ今回。大外枠ながら1番人気に推されたのは誤算だったものの、しっかり2着と力のあるところを見せた。やはり気性面から1800mより1200mのほうが競馬はしやすいようだ。

騎乗した丸山元気騎手も「競馬の形は良かったです」と言うように、競馬の形としては何一つ文句のないもの。勝ったレイデマーの脚がまったく衰えなかっただけで、すぐにこのクラスを突破する力を持っている。