【皐月賞】サートゥルナーリア「厩舎一同も期待と夢を持ってこの馬の走りを見守りたい」

サートゥルナーリア

皐月賞へ向けて調整されるサートゥルナーリア

10日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、ホープフルS1着のサートゥルナーリア(牡3、栗東・角居厩舎)は、C.ルメール騎手を背にCWコースで追われ、6F87.5-69.6-54.4-39.5-12.0秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での辻野調教助手のコメントは以下のとおり。

【辻野調教助手のコメント】

「(デビューからここまでを振り返って)お兄さん達もこちらの厩舎で活躍して、元々期待値は高かったですが、その期待に違わない結果を残してくれているなと感じています。

(中106日で挑む経緯は)ホープフルSで中山の2000mというコースと輸送を経験しましたので、前哨戦を使う必要はないだろうとオーナーサイドと協議して決まりました。

(中間の様子は)レースの1カ月前に帰ってきて、追い切りも順調に進められていますし、先週の時点で息遣いなどもできているなという感触は得られていましたので、順調に調教を積んでこれたと思います。

(最終追い切りはCWで3頭併せ)先週はルメールさんに初めて乗ってもらって、2頭併せの後ろからという少し刺激のないポジションで追い切ったので、ルメールさんも『イージーコントロールでパワーも感じる』ということでしたが、少し競馬で噛むところがあるところがある馬なので、そうしたところも今日は感じてもらおうと少し後ろから刺激の強い追い切りを行って、ジョッキーにそのあたりを確かめてもらいました。

(その感触は)一気に加速していくわけではなく、ジワッと加速していく感じなので、『大丈夫、我慢できる』とコメントをいただきました。

(ホープフルSと比べて状態は)ホープフルSの時より調教の内容は濃いと思いますし、1週前の段階でしっかり体がハマってきているなという感触もありましたので、ホープフルSの時より馬の状態はしっかりとできていると思っています。

(前走プラス12キロは成長分)成長分と幾らか緩さがあったのかなという気はしているので、今回の方がシルエットを見てもシャープに見えますし、中身の方も前走よりしっかりしているんじゃないかと思います。

(馬体重はマイナス体重?)少し減るのではないかと思います。

(今回は前走でG1勝った中山の2000m)コース形態自体は前走でクリアしてくれているのですが、今回は前走より更に頭数が増えるので、この馬の力を出し切れるような競馬になってくれればと思います。

(ここまで3戦で力を出し切った)正直3戦とも走っていないと思います。8割くらいなのかなぁという感触もありますし、もしかしたら8割も出してないかもしれないですし、底知れないポテンシャルは感じています。

(他陣営からは怪物視も)フィジカル面の強さというのが、3歳のこの時期にはなかなかできないような強さを持っていますし、メンタル面でも冷静に走って、かつ人の指示にも素直に従ってくれる、長所が凄く多い馬で、それがここまでの成績に表れていると思います。

(ゆかりの血統で、全てを兼ね備えている)初入厩の時からお兄さん達の危うさというのも厩舎一同知っていましたので、慎重にデビュー戦からここまで調整して、お兄さん達とは違って凄く冷静に調教も競馬も走ってくれるので、今までの兄弟の中では調整がしやすいと感じています。お母さんもお兄さんも厩舎でG1を獲ってくれた馬なので、この馬もと思ってはいましたが、お母さん以上、お兄さん達以上の活躍をしてくれるのではという期待と夢を抱かせてくれる馬なので、その期待に応えてこれからも頑張ってほしいと思います。

(手応え、抱負を)ライバルも強力ですし、1頭で競馬をするわけではないので、この馬の力出せる競馬を見たいなと思います。ファンの皆様も期待されていると思うのですが、厩舎一同も期待と夢を持ってこの馬の走りを見守りたいと思います。応援よろしくお願いします」

サートゥルナーリア

会見に臨むサートゥルナーリアの辻野調教助手