【今週のコメント特注馬】前走参考外の良血ディープ産駒が東京替わりで力を見せる!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●5月18日(土)東京5R・3歳未勝利(芝1600m)
カフェシュヴァルツ(牡3、美浦・古賀慎厩舎)

掲示板入着を重ねたことでいよいよ未勝利脱出かと思われた前走の中山マイルの未勝利戦は、道中ポジションを上げることができず、伸びずバテずの6着に終わってしまった。「中山マイルは忙しいですね。馬は良くなっていますが、中山なら1800mはあったほうがいいと思います」と騎乗した三浦皇成騎手は振り返る。

今回は同じマイルでも、東京コースに舞台が替わる。ノヴェリスト産駒らしからぬ?末脚を持っており、3走前の3着時は上がり3F33.8の末脚で差し込んできた。なかなかメンバーが揃っているものの、素材の良さと東京替わりで一発を狙う。

●5月19日(日)東京5R・3歳500万(芝1600m)
サトノフォース(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

前走の中山500万はゲートの中でテンションが高くアオるように出て2馬身ほど遅れ、早めに前を取りに行ったものの、外を回されたこともあり、最後は後ろから交わされて4着に終わった。「ゲートで落ち着かせることができず後手を踏み、道中外を回った分、最後はロスが響きました」と騎乗した武藤雅騎手も悔やむ一戦となった。

今回の鞍上は名手・武豊騎手。東京は初めてとはいえ、ゲートで遅れる癖を考えると道中ゆったり運べる東京のほうが競馬がしやすい可能性はある。2走前に未勝利を勝った際の2着は、先週圧勝したライル。力はオープンでも通用するものがある。


◆先週の結果

★土曜東京10R・緑風S トーセンアイトーン 6着(5人気)
前走は強敵相手だったことに加え、2000mが短かったこともあり、今回は距離延長で期待された一戦。道中は5番手につけたが、ペース自体もそこまで速くなく、前が止まる気配もまったくなかった。自身も伸びてはいるものの、6着に敗れてしまった。

「ジワジワ伸びていますが、なかなか前を捉えられませんでした」と騎乗した福永祐一騎手は語っていたが、勝ち時計2.23.1という時計は例年のジャパンC並みと言っていいレベルで速い。スピードが武器とは言えないタイプだけに、時計の速い芝に苦しんだ影響も大きそうだ。このクラスに対応できそうな力は見せており、夏競馬でもマークは外せない。

★日曜東京7R・4歳上1000万 シュバルツボンバー 6着(2人気)
前走の石和特別は、道中3番手の好位につけたものの、最後は末脚が甘くなり5着に敗れた。騎乗した三浦皇成騎手は「距離が長かった」と語ったこともあり、今回の距離短縮での一戦は勝負のレースだったが、4コーナー3番手から伸びきれず6着。不完全燃焼に終わった。

「ブリンカーが効いて、集中力が増していました。競馬ぶりは良かったのですが、その分道中の遊びがなくなり、直線を向いて闘争心がなくなりました」と三浦騎手は話す。結果論、ブリンカーはいらなかったかもしれないとのこと。レース前ら1番人気だったモズダディーが放馬し除外となったことで、ペースが中弛みしてしまったことも敗因の一つだろう。噛み合わせが悪かった。実力はある馬だけに、仕切りなおしてまた頑張ってもらいたい。