【パトロールビデオ調査隊】オークス 前走は不完全燃焼!逆襲に燃える実力馬!

<前走で不利を受けた馬リスト>

●5月19日(日)東京11R・オークス(芝2400m)
クロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇厩舎)

前走:4月7日(日)阪神11R・桜花賞(芝1600m) 3着

前走の桜花賞は直線で外から追い込んで3着。結果だけを見れば完敗。決して大きな不利もなかったのだが、改めてパトロールビデオを確認すると、内枠で人気を背負っていたこともあり、周りからのプレッシャーはかなり厳しいものがあった。3コーナーに入るまでに外の馬に締められ、進路が狭くなり頭を上げる場面があり、直線に入ってからも、外にいた馬を強引に押し出して進路を確保する、ロスの多い内容であった。

今回も内枠に入ってしまったとはいえ、舞台はワンターンの東京2400m。さすがに前走よりはスペースを確保できるだろう。父は凱旋賞馬バゴだけに、2400mへの距離延長もそこまで不安はなさそうだ。直線、外から猛然と差し込む姿が想像できる。

●5月19日(日)東京11R・オークス(芝2400m)
エールヴォア(牝3、栗東・橋口慎厩舎)

前走:4月7日(日)阪神11R・桜花賞(芝1600m) 7着

これまで先行する競馬を続けていたものの、桜花賞ではスタートでやや後手を踏んで、そこから押して前に行く形になってしまった。しかも3コーナー前では両サイドの馬に挟まれポジションを下げる決定的な不利。13番手まで下がってしまい、当初の予定はだいぶ狂ってしまった。

その後も4コーナーまで進路が開かずエンジンをかけられないまま直線へ。内からしぶとく伸びたものの7着が精一杯。まさに不完全燃焼という競馬だった。2000mのエリカ賞を勝っているように、元々は中距離以上に適性があるタイプ。距離延長は歓迎だろう。


◆先週の結果◆

★日曜東京11R・ヴィクトリアマイル ラッキーライラック 4着(1人気)
1番人気ながら内にササり、満足に追えず敗れた阪神牝馬Sから巻き返しの一戦だったヴィクトリアマイル。結果は4着だったものの、前半3F33.7、前半5F56.1という猛烈なハイペースを5番手で追走し、自分から前を捕まえにいって4着は立派な内容と言えるだろう。

「コーナーでも折り合って運べましたが、後ろの馬の目標になってしまいましたね。勝ちに行くレースをしましたし、馬は最後までしっかり走ってくれました」と鞍上の石橋脩騎手も手応えを掴んだ様子。まだムラはあるとはいえ、依然として能力は牝馬トップクラス。条件を問わない対応力は強みだ。

★日曜東京11R・ヴィクトリアマイル カンタービレ 18着(7人気)
直線入口から前が壁になってしまい伸びきれず、ミッキーチャームが外側に寄ってきて追えなくなるシーンもありながら6着だった阪神牝馬S。内容としては悪くなかっただけにヴィクトリアマイルでも期待されたが、中団のいい位置につけたものの、直線ではまったく伸びることなく最下位18着に敗れた。

騎乗したデムーロ騎手は「いい位置につけることができましたが、最後は走りがバラバラになっていました。馬場が堪えたわけではないと思います。こんな馬ではないのですが…」と心配そうな表情。何らかのアクシデントがあった可能性もあり、次走以降に関しては何とも言えないところだ。