【キーンランドC】ダノンスマッシュ川田騎手「何より順調にきている、それで十分」

札幌

21日、キーンランドC(G3)の追い切りが札幌競馬場で行われた。

●前走、予定していた函館スプリントSを事故のため競走除外となったダノンスマッシュ(牡4、栗東・安田隆厩舎)は、川田将雅騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、5F67.9-52.3-37.5-11.5をマークした。

【川田将雅騎手のコメント】
「何よりも順調にきているので、それで十分です。前走は除外になってしまって残念な形になりましたが、影響もなくここまで来られたと思います」

【岩本助手のコメント】
「前回の函館スプリントステークスのことは仕方ありませんし、前向きにやっていかないとと思います。前回のときの方が調整がしんどかった感じで、今回の方がスムーズに調整できています。もう馬はできていますし、最終追い切りもジョッキーを乗せて予定通りにやれました。良い感じでここまできています。

難しさがなく頭の良い子ですし、順調にきていることが何よりです。気持ちの面で大きな変動を見せないタイプですし、今回も良い意味で前向きさがあってハミの取り方もしっかりしています。背中が良いですし、まだまだ成長すると思います。トモの甘さはロードカナロアと似ていますね。どちらも普段はトモが緩い感じがしますけど、走るとしっかりします。

函館の方がコーナーがキツいでしょうし、札幌の方が良いと思います。どの馬もそうでしょうけど、枠は外過ぎず、内過ぎないところが理想です。今回は川田騎手に替わりますが、どんな乗り方をしてくれるか楽しみです」

札幌

●前走、函館スプリントS3着のタワーオブロンドン(牡4、美浦・藤沢和厩舎)は、C.ルメール騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、6F83.5-67.5-51.5-37.3-11.9をマークした。

【ルメール騎手のコメント】
「最終追い切りは良い感じでしたし、1週前よりも良くなっていました。大型馬ですから、しっかりやる必要がありました。パワフルなフットワークで走りますし、お尻や肩などボディビルダーのようにガッシリしています。

前走を見ましたが、この馬にとって初めての1200でスローペースでした。最後に良い脚を使っていましたが、動くのが遅過ぎた感じでした。直線の短い函館よりも札幌の方が合いそうですし、ペースが流れてくれればチャンスがあると思います」

【千島助手のコメント】
「いつも通りのメニューをこなしてきていますし、少しずつ気合も乗ってきて順調に仕上がってきています。1週前追い切りの動きも良かったですし、あとは当該週にやれば十分だと思います。

前走は流れが落ち着いて淡々としたペースになってしまいましたし、余裕のある感じで追走していましたが届きませんでした。緩い馬場がダメだった、という訳ではありません。終いにすごく速い脚を使える訳ではないので、ペースが流れてくれればと思います。あとは斤量がどうかだけですね」

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●前走、NHKマイルカップ7着のハッピーアワー(牡3、栗東・武幸厩舎)は、助手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、6F81.5-65.7-51.3-37.2-11.9をマークした。

【南井助手のコメント】
「最終追い切りは力むことなくリラックスして走れていましたし、単走でフワフワしている感じだったので、終いもあれだけ時計が出ているとは思いませんでした。ここまで問題なく、順調にきています。

ゲートは出ませんが、この馬のことをジョッキーが分かってくれていますし、終いは確実に脚を使ってくれますからね。この馬は道悪を苦にしませんし、道悪を苦にする馬が多いようならそういう馬場になってくれれば、と思います」

札幌

●前走、アイビスサマーダッシュ1着のライオンボス(牡4、美浦・和田郎厩舎)は、助手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、5F73.1-56.5-41.4-13.8をマークした。

【和田正一郎調教師のコメント】
「最終追い切りはそれほど強い追い切りはいりませんし、向正面からスタート地点のポケットなど札幌競馬場の馬場を見せがてら、直線は少し伸ばす形でやりました。追い切りの走りは競馬のトップスピードとは違うので何とも言えませんが、札幌の芝はこなせるのではないかと思いました。前走の反動が大きければレース間隔をあけないと、と思っていましたが、それほどでもなかったのでこの間隔でいけます。

前走も暑さにやられている感じはありませんでしたが、こちらの涼しい環境にいるのは過ごしやすくて良いと思います。直線競馬の方が有利かもしれませんが、コーナーがダメだとも思いません。以前コーナーのある条件を使ったときは、戦法として控えめに行ったところもありましたし、直線競馬を使ってペースが速い競馬を経験してきているので、ゲートを出たらスンナリと行けるのではないかと期待しています。あとは200メートルで残せるかどうか、やってみないと分かりません。

鮫島克駿騎手のケガがまだ治っていませんし、前走で急遽乗ってくれた田辺騎手も今回は乗れないということでしたが、ちょうどワールドオールスタージョッキーズがあったのでルパルー騎手にお願いしました。腕は確かだと思います」

札幌

●前走、UHB賞2着のライトオンキュー(牡4、栗東・昆厩舎)は、古川吉洋騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、5F64.5-49.4-36.0-11.6をマークした。

【古川吉洋騎手のコメント】
「最終追い切りは、本馬場でサラッとやりました。馬にやる気がありますし、気が張って動きも一段と素軽くなっています。まだ成長途上という感じで使うたびに良くなっていますし、良いタイミングで乗せてもらっています。

前走でもあれだけレース間隔が空いていたのに動けましたし、緩さが少しずつ抜けてきているのではないかと思います。前走で速い上がりにも対応してくれましたし、雨で馬場が重たくなっても心配いりません。真面目な性格をしていますし、あとは相手関係でしょう」

【金浜助手のコメント】
「前走は休み明けでよく頑張っていますが、まだ本当の動きとは違いましたし使って良くなっているのではないかと思います。暑さに弱いタイプですが、今は涼しい環境なので元気です。

今回は前走とはメンバーが全然違いますし、斤量56キロで前走と同じ脚を使えるかどうかですね。ただ馬は悪くないですし、相手なりには走れると思います。思ったより切れるタイプではありませんし道悪も気にならないので、馬場がグジャグジャになった方が良いかもしれません。1勝、2勝クラスはすぐにクリアするだろうとは思っていましたが、準オープンもあれほどアッサリ勝てるとは思っていませんでした。

古馬になって一気に変わり身が出てきたんだろうと思いますし、今が1番充実していると思います。一生懸命走りますし、少し体が太めに見えても走れるタイプです。ここで賞金加算をして、スプリンターズステークスに行きたいですね」