【皐月賞】直行も心配無用 2歳王者コントレイルが真の怪物へ

ホープフルSも圧巻の強さを見せたコントレイル

ホープフルSも圧巻の強さを見せたコントレイル


【コントレイル陣営独占インタビュー・前編】

-:皐月賞(G1)に出走するコントレイルについてお伺いします。まずは前走、ホープフルSから振り返っていただけますか。

金羅調教助手:距離も1ハロン延長でしたし初めての競馬場でしたが、先行して上手に走ってくれました。コーナー4つも初めてで、良馬場発表でしたが少し渋っていたことも心配していたのですが、想像以上の内容でした。

-:追えばもう少し着差は広がったようには見えました。

金:そう見えましたね。手応え的にも目一杯追っていませんでした。G1で余力を残して勝てたのは大きいですね。

-:その後は大山ヒルズさんに放牧に出されて、しばらく振りに帰ってきた姿はいかがでしたか。

金:3月18日に帰厩しました。背はあまり高くなっていませんが、幅は出ましたよね。数字的にも480キロぐらいあったので。元々、細身の馬だったので、肩幅も出て筋肉もつきました。休養中も大山ヒルズさんに1度見に行かせてもらったところ、「乗り込みつつ、体重も増えてきた」と聞いていました。大山ヒルズさんの広大な環境でコントレイルもリラックスできて、精神的にも肉体的にもリフレッシュしていただけました。

-:帰ってきて、すぐに坂路で軽い所を乗られていました。乗っていて成長を感じる点はありましたか。

金:相変わらず乗っている感覚以上に時計は出ます。その辺は速くならないよう気を付けていますね。極力、他の馬が少ない時間帯に乗っています。

-:トレセンに帰って調整を続けられて、今日(4/8)CWコースで1週前追い切りが行われました。福永祐一騎手が乗られましたが、どんな追い切りでしたか。

金:ホウオウライジン(4歳2勝クラス)とジンゴイスト(5歳1勝クラス)を見ながら一番後ろから前2頭を追い掛けて、直線では最内に入れる形でした。並走馬も動く馬なので今日は、しっかりと負荷を掛けていただきました。前半行きたがるところはありましたが、我慢してくれました。右に張る所がありますから、その辺も確認してもらっています。福永騎手も「真っ直ぐ走れていた」と言ってくれました。

-:右に張るところは、ホープフルSのゴール前でもありましたね。内にモタれる所を、福永騎手が気にされていたということですね。

金:そうですね。先週の金曜日にも普通キャンターでまっすぐ走れるか確認してもらい、問題ないと言っていただいています。今日は敢えて内に入れてもらって、再度確認しました。コントレイルの内側には馬がいない状況でも、まっすぐ走れました。

コントレイル

▲福永騎手を背に1週前追い切りを行ったコントレイル

-:皐月賞は10日後に迫っていますが、あとは微調整で良さそうですね。

金:1週前にジョッキーに乗ってもらって競馬に向けてスイッチが入ってきます。あとは中山までの輸送がありますから、当週はサラッと乗ればいいと思います。

-:皐月賞直行を心配されているファンもいると思います。

金:僕はあまり心配していません。毎回休み明けでも、しっかりパフォーマンスを発揮してくれるので。元々、仕上がりも早い馬なので休み明けが皐月賞でも心配していないですね。

-:3戦無敗で挑む皐月賞になります。

金:中山もこなしていますしね。今回はちょっと頭数が増えますし、メンバーのレベルもこれまでより上がってくると思いますからね。

-:暮れのホープフルSよりコントレイル一本人気でマークされる立場になりました。

金:そうなる可能性はありますね。ただ、枠順も分からないですし、展開も分からないですから。

-:最近の中山の傾向は先行有利なので、その状態がそのまま続くかどうかも…。

金:ちょっと分からないですよね。先週からBコースでかなり先行有利ですからね。出来れば良馬場の方が良いです。

(後編に続く)