専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
1勝の重みはかなりのもの
2017/3/9(木)
どうも!美浦の古川です。
先週デビューした新人ジョッキー5人は無事スタートを切った。馬券に絡むことはできなかったが、最初からそう簡単にいくものではない。良い競馬をしていけば、オーナーさんや厩舎関係者が勝ち負けになりそうな馬に乗せてくれるはずで、今は一生懸命に競馬を学ぶことが大切だろう。特に現役ジョッキーが家族にいる木幡育也騎手と横山武史騎手は良いお手本がいるし、運動神経やジョッキーとしてのセンスも高いというので大いに期待したいものだ。
また新規開業の青木孝文厩舎は、小倉で管理馬3頭が出走。3頭とも掲示板に載ることができなかったが、こちらもそんなに直ぐに結果が出るわけではない。管理馬の調整、出走レースの選択、調教スケジュールなど、厩舎スタッフが一丸となって運営していくのが厩舎。長年トレセン取材している私が見ても、1勝を挙げるのは大変なことだと思う。
昔から懇意にしてもらっている池上昌弘調教師は今年30年目。通算435勝を挙げる古参厩舎でも、先週ヒカリブランデー(土曜中山12R)で今年初勝利。この勝利からも分かるように、1勝の重みはかなりのものである。来春引退となる池上弘師だがまだまだ意欲満々で、今後も勝ち星を積み上げていくことだろう。
先週の池上弘厩舎はヒカリブランデーに加え、当欄で取り上げたサブライムカイザー(日曜中山9R)を含め出走した3頭全てが馬券圏内となり、ようやくエンジンが掛かってきた様子。今週も先週に続いてなかなかのメンツが揃っており、週末の「穴ズバッ」では勝ち負けになりそうな穴馬を取り上げる予定。どうぞお見逃しなく!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。