専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
鬼の居ぬ間に(!?)重賞3連勝した戸崎騎手の取捨は?
2018/1/11(木)
どうも!美浦の古川です。
新年6日からの3日間競馬でスタートを切った2018年の正月競馬では戸崎圭太騎手が大暴れで、中山金杯、フェアリーS、シンザン記念と3日間競馬の全ての重賞で勝利するという離れ業を成し遂げた。中山金杯のセダブリランテスは「メガ盛り新聞」でも本命◎にしたが、その後の2つまで持っていくとは恐れ入った。そしてこの3日間だけで8勝も挙げており、昨年12月は6勝止まりで、人気馬に乗っても不甲斐ないレースも目立っていたのが別人のようである。
この好成績の要因は、年が変わった事で戸崎自身も気分一新となったのもあるだろうが、ライバルのC.ルメール騎手が騎乗停止で不在だったことも大きい(M.デムーロ騎手は京都3日目に復帰)。昨年の勝ち星でルメール(199勝)に離された戸崎(171勝)は、この3日間で固め打ちを狙っていたはずで、月曜京都のシンザン記念ではルメールのお手馬アーモンドアイに騎乗して、後方から直線一気の差し切りはしてやったり。鬼の居ぬ間に(!?)重賞3連勝を達成した。
さて、今週も勝ち負けになりそうな馬が揃っている戸崎だが、人気になりそうなところは自分の趣向ではない。週末の「穴ズバッ」ではもっと馬券妙味のある穴馬を取り上げるのでお楽しみに!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。